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授業の内容(Course Description) |
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講義の目的は、ミクロ経済学を初めて学ぶ皆さんがミクロ経済学の考え方を理解することです。ミクロ経済学は経済学の考え方の基礎となるので、この講義で学ぶことは、卒業するまでの間、ミクロ経済学以外の講義を受ける上でも強い味方となるはずです。 講義で伝えるメッセージは、大きく分けて3つになります。 (1) 価格の調整によって、需要と供給がうまく調整されること。 (2) 市場を通じた取引は、希少な資源を無駄なく配分できること。 (3) 必ずしも、それが成り立たない場合もあること。 ((3)については、後期の「入門ミクロ経済学Ⅱ」で講義します) 講義では、図を利用した理解、直感的な理解を大切にして講義を進めていく予定です。数式を用いた説明は少なめにしようと考えていますが、必要な場合はその都度説明をします。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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ミクロ経済学の考え方を理解すること。簡単な数式を用いて、消費者や企業の経済活動を説明できるようにすること。経済学の用語を理解し、適切な使い方を学ぶこと。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験(70%)、中間テスト(30%)に加えて、出席・発言を評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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神戸伸輔・寳多康弘・濱田弘潤『ミクロ経済学をつかむ』有斐閣 それ以外に必要となる参考書・文献は、講義内で紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義前に教科書を読み、講義の後に復習をすることは望ましい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義では折に触れて受講生に質問をする。その機会に積極的に発言することで講義に参加することを要望する。具体的な講義のルールについては初回に伝える。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ミクロ経済学について 【第2回】 ミクロ経済学の数学 【第3回】 需要と供給、価格弾力性 【第4回】 完全競争市場と市場均衡 【第5回】 効用と無差別曲線、限界代替率 【第6回】 予算制約と効用最大化 【第7回】 所得効果と代替効果 【第8回】 前半の復習 【第9回】 生産関数、生産量と費用 【第10回】 利潤最大化、長期と短期 【第11回】 余剰分析 【第12回】 余剰分析の応用 【第13回】 純粋効果経済の市場均衡 【第14回】 パレート効率性と市場の最適性 【第15回】 後半の復習
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