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授業の内容(Course Description) |
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親和力: 協働力: 統率力: 感情制御力:△ 自信創出力: 行動持続力:△ 課題発見力:○ 計画立案力: 実践力:△ 創造力:△ インターネットの普及に伴い、新聞離れ、特に若者のそれが進んでいます。新聞をあまり手に取ったことがない学生も少なくないことを想定して、どうすれば賢い読者、利用者になれるか、初歩から手ほどきしたいと思います。春季では基本的に、電子媒体ではなく活字媒体としての新聞に限定して、読み方と使い方を講義します。 まず、自らのニーズに適した新聞の種類はどれか、どの面にどのような情報が載っているのか、各面に掲載されている記事の扱いや見出しにどんな意味があるのか、といった読み手の基礎知識を学んでもらいます。 次に、新聞に対する興味や理解が一段と深まるように、ニュース・解説記事や社説は現場ではどのように作成されているのか、新聞記事の書き方の大原則とは何か、ニュース価値をどう判断するのかなど、作り手の側の事情についても、長い記者経験に即して具体的なエピソードも交えながら説明を進めていきます。 そのうえで、異なる複数の新聞に掲載された記事を範疇ごと、テーマごとに読み比べる授業を重ねます。その新聞や筆者によって、力点の置き方や取り上げる角度が違ってくることを分かってもらう狙いです。読みやすい社会面の記事から始めて、やや難しい社説で締めくくります。比較の対象は原則として、日本の新聞記事に絞ります。テーマによっては、英米の主要な新聞の記事を、日本語の訳を付したうえで題材に取り上げることも検討します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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活字の新聞に慣れ親しむことが、第一歩になることは言うまでもありません。そして、読み手の立場だけでなく、作り手の観点からも新聞を捉えること、さらには、さまざまな記事を比較し評価することなどを通して、新聞の上手な読み方を一通り身につけてもらうとともに、上手な使い方の入り口にも立ってもらうことを目指します。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業の最終回で、新聞に関する基礎知識と新聞記事を読む力を試すテストを実施します。テストの成績に、授業への出席状況や受講態度なども加味して最終評価とします。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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授業の都度、あるいは事前に、新聞記事や関係資料のコピーをはじめとする教材を用意します。また、設備が整っていれば、パワー・ポイントや映像などを使用することもあります。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業の最後に、次回に使う新聞記事や関係資料のコピーを配布することも折々にあるので、その場合は、記事や資料を前もって読み込んで授業に臨むようにしてください。加えて、日頃から、できるだけ新聞に接するように心がけることを期待します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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新聞の読み方・使い方を心得ておくと、将来、職業に就いたときに必ず役に立ちますし、また、役立たせてもらわなければなりません。そういう意識をもって、積極的に授業に出席するようにしてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 「百貨店」と「専門店」ほども違う新聞の種類(一般・総合紙から業界紙まで) 【第3回】 新聞紙面が見せる異なる「顔」(1面~社会面の面建て) 【第4回】 記事の類型の見分け方(ニュース記事、解説記事、社説、コラム、オピニオン…) 【第5回】 記事の扱いに表れるニュースの価値判断(1面トップから中面ベタ記事まで) 【第6回】 記事はこうして生まれる(取材→執筆→編集、そして最後につける見出しの重要性) 【第7回】 記事を書く際の「逆三角形の法則」とは 【第8回】 社説ができるまで(午前の会議→討論→テーマ決定→執筆) 【第9回】 新聞各紙の社会面記事を読み比べれば 【第10回】 各紙の1-総合面記事を読み比べれば 【第11回】 各紙の政治面記事を読み比べれば 【第12回】 各紙の経済面記事を読み比べれば 【第13回】 各紙の国際面記事を読み比べれば(英米紙との比較も) 【第14回】 各紙の社説を読み比べれば(新聞による「社説検証」などを参考に) 【第15回】 まとめと授業内試験
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