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授業の内容(Course Description) |
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この授業では契約成立前の段階で発生する諸問題について主に検討します。契約当事者は、契約の申込・承諾の意思表示の合致、契約の成立、契約による債権債務の発生、債権債務の消滅の流れの中に身を任せることになります。民法Ⅰでは契約が成立した後の段階(権利の変動や債権債務の発生や消滅など)について検討しますが、民法Ⅱでは契約が成立する前の段階(当事者の能力、意思表示、代理など)について検討します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①契約成立の要件である意思表示の合致や、意思の欠缺や瑕疵ある意思表示による効果を学ぶこと ②公務員の民法Ⅰの範囲の一部分である民法総則の部分をマスターすること
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成績評価方法(Grading Policy) |
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期末試験
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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講義レジュメを配布いたします 参考文献:川井健『民法入門』(2012年・有斐閣)、川井健『はじめて学ぶ民法-所有、契約、不法行為、家族』(2011年・有斐閣) さらに学習を深めたい学生は、川井健『民法概論(1)民法総則第四版』(2008年・有斐閣)、川井健『民法概論(2)物権法第二版』(2005年・有斐閣)、川井健『民法概論(3)債権総論第二版補訂版』(2009年・有斐閣)、川井健『民法概論(4)債権各論補訂版』(2010年・有斐閣)、『民法判例百選I総則・物権第7版』(別冊ジュリスト223号)、『民法判例百選II債権第7版』(別冊ジュリスト224号) などを利用するとよいと思います。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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復習メインでよいと思います。その際は、実際の生活と授業で学んだことの関連性を考えながら復習していくとよいと思います。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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経済学、経営学、商学の観点から見た法律学の研究の可能性は無限にあります。多くの興味を持って講義に望んでみてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 はじめに:授業計画・成績評価など、民法の俯瞰 【第2回】 権利と義務主体(自然人・法人) 【第3回】 権利能力・意思能力・行為能力 【第4回】 制限行為能力者制度 【第10回】 意思表示(錯誤) 【第11回】 意思表示(心裡留保) 【第12回】 意思表示(通謀虚偽表示) 【第13回】 意思表示(詐欺) 【第14回】 意思表示(強迫) 【第6回】 代理制度 【第7回】 無権代理 【第8回】 表見代理 【第9回】 表見代理 【第15回】 おわりに:全体のまとめ
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