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授業の内容(Course Description) |
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経済法の中核である独占禁止法に関する基礎的理解を前提として、市場の失敗等に対処するための事業法規制等を説明します(関連して政府の失敗についても説明します。)。 また、我が国経済が国際経済の中にあることを踏まえて、国際経済法の概要を紹介します。 経済に関するルールの在り方は、その時々の経済事情・経済思想によって左右される面があります。このため、これまでの産業政策の歴史・経済思想(特に経済競争に関するもの)を簡単に説明します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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講義は、市場の失敗・これへの対処としての経済規制の必要性について概ねの理解を得ること、国際経済法の概要を知ることを目的とします。 特に、受講生において、我が国の経済システムを支える経済ルールの在り方について議論できるようになることを最終的な目標とします。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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試験結果を中心として、講義への出席状況・参加姿勢を加味して評価します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考書等については、適宜指示します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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経済活動に係る新聞記事等を読むように努めてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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「どのような経済システム・経済ルールが望ましいか」などの問題意識を持ってください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 市場経済システム・独占禁止法の概要(経済法Ⅰ講義の復習) 【第2回】 市場の失敗(外部性、公共財等)とその対処について 【第3回】 市場経済システムがもたらす効率性と所得格差の問題:中小企業保護法制等 政府の失敗について 【第4回】 経済活動の自由と経済規制の関係 / 行政による経済介入と競争ルール 【第5回】 最近の経済規制に関する動きについて(電気事業法の見直し/タクシー事業の規制強化等) 【第6回】 知的財産法の概要 【第7回】 知的財産法と競争法の関係 【第8回】 国際経済法①(最恵国待遇・内国民待遇等ⅰ) 【第9回】 国際経済法②(最恵国待遇・内国民待遇等ⅱ) 【第10回】 国際経済法③(セーフガード措置・アンチダンピング等) 【第11回】 国際経済法④(貿易制限的な規格・基準等) 【第12回】 国際経済法⑤(知的財産関連その他) 【第13回】 産業政策の歴史的展開 【第14回】 競争を中心とした諸々の経済思想 【第15回】 まとめと期末試験
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