Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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文化心理学 II 大川 清丈
選択  2単位
【社会】 15-1-1350-3334-10

1. 授業の内容(Course Description)

 文化心理学の各論として、日本人の心を論じた研究を読み解き、日本社会・日本文化への理解を深める。
 本講義は、武士道の歴史を取り上げる。歴史をたどりつつ、また外国の事例と比較しながら、日本人論の「常識」にとらわれずに論じていく。
 文化の変動を研究するための初歩的な指導をおこなう。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 日本人論の「常識」を疑い、自分の頭で文化について考える能力を身につける。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 平常点、中間試験および期末試験による。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:テキストは使用しない。
 参考文献:新渡戸稲造『現代語訳 武士道』ちくま新書 2010

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 時代劇の映画やドラマの中にもヒントがある。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 文化心理学Ⅰの内容を踏まえた議論となるが、文化心理学Ⅱのみの受講も可能である。
 武士道は、過去の産物ではなく、現代日本の文化にも影響を与えていることについて理解し、「文化」を研究する手がかりがあることを認識すること。
 授業中に配布したプリントはファイルしておくこと。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション
【第2回】
 新渡戸稲造について
【第3回】
 社会階層(1)
【第4回】
 社会階層(2)
【第5回】
 社会階層(3)
【第6回】
 新渡戸稲造『武士道』(1)
【第7回】
 新渡戸稲造『武士道』(2)
【第8回】
 新渡戸稲造『武士道』(3)
【第9回】
 新渡戸稲造『武士道』(4)
【第10回】
 武士道概念の整理(1)
【第11回】
 武士道概念の整理(2)
【第12回】
 武家と武士
【第13回】
 近代日本における社会階層(1)
【第14回】
 近代日本における社会階層(2)
【第15回】
 まとめと試験