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授業の内容(Course Description) |
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修士2年次必修のこの授業では、各学生が実習に行っている施設について、全員で知識を深める。また、各施設で心理職がどのように他職種と連携し、また、ケースと関わっていくのかについて討論する。 夏休み中には、心理臨床センターにて、子どもの知能検査(WISC-Ⅳ)を施行し、保護者の子育ての一助とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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この授業を経て、実際に臨床現場で働くことが可能なレベルを目指す。また、WISC-Ⅳを実施、解釈ができることを目指す。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況、参加態度、事例の発表方法などを総合的に評価し、クライエントに対応できるための必要な技能が習得されたかどうかで判断する。心理臨床センターにおける実習、および学外実習も評価の対象とする。 また、他者の発表に対して建設的な意見を発表することが重視される。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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アウレリオ・プリフィテラ、ドナルド・H・サクロフスキー、ローレンス・G・ワイス(2012)『WISC-Ⅳの臨床的利用と解釈』上野一彦(監訳)日本文化科学社
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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発表日には資料を作成し、当日配布すること。 WISC-Ⅳ実習の際には、十分事前に用具を用いて練習しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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修士1年次の「臨床心理基礎演習」の単位を修得したものが履修できる。自分のケースを発表するために準備をするところから、まず、ケースに対する理解がより深まるであろう。ケースを発表することはグループに対して自分を一部さらけ出す必要も生じる場合があり、痛みを伴うこともあるかもしれないが、よき臨床家となるためには必要なプロセスである。事例研究に参加するものは、発表者がその発表をしたことで、臨床家として育っていくエネルギーが沸くような経験となることを、目指して欲しい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 前期オリエンテーション(発表日分担) ロールシャッハ・テスト実習(大学院1年生のデータをとる)の打ち合わせ 【第2回】 ロールシャッハ・テスト実習 【第3回】~【第11回】 各週2名の学生が、各自の臨床実習先での体験を報告し、グループで討議する 【第12回】 子どもを対象とした、知能検査実習の説明 【第13回】 WISC-Ⅳ実施のためのDVD視聴 【第14回】 WISC-Ⅳ実施のための練習 【第15回】 まとめ 対象児割り振り 【第16回】 知能検査(WISC-Ⅳ)実習の結果報告 その① 【第17回】 知能検査(WISC-Ⅳ)実習の結果報告 その② 【第18回】 知能検査(WISC-Ⅳ)実習の結果報告 その③ 【第19回】~【第28回】 各週2名の学生が、各自の臨床実習先での体験を報告し、グループスーパーヴィジョンを受ける。 【第29回】 卒業生による「就職など、卒業後の生活について」 【第30回】 まとめ
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