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授業の内容(Course Description) |
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心理学は客観的事実に基づいて人間を探究する学問であり、その研究には実験・調査が必要不可欠である。この授業では心理学における基本的な実験を体験することで、心理学の研究方法を習得し、併せて心理学の研究対象である現象について理解を深めることを目的としている。実習は全受講者をいくつかのグループに分け、複数の教員の指導のもとで実施する。実験に際しては、種目内容によって、心理学にオリジナルの実験装置を扱うことや、各自が実験者と参加者の双方の役割を体験することがある。半年間で10種目程度の実習を予定している。それぞれの種目について、実習で得られた結果を各自が分析し、関連する文献を参照し、それらをまとめて翌週までにレポートを提出することを繰り返し行う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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心理学に関する基本的な実験を体験する。そして、この体験を通じて、心理学実験を正確に実施するために必要な知識と技術、データを分析する技術、一定の書式に則り、論理的なレポートを作成する技術を習得する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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全ての授業に出席し、全てのレポートを提出して合格しないと単位は取得できない。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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手引き書は、予め内容を知ってしまうことで実験結果に影響する場合もあるので、種目の内容に応じて、ガイダンス時または授業時間内で適宜配布する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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実習前に、『手引き書』の該当種目を熟読し、実習の目的、意義、手続きを正確に理解しておくこと。また実習後は、記憶が鮮明なうちにデータを整理、分析し、直ちにレポート作成を行うこと。レポート作成に関する質問は授業時間内でしか受け付けることが出来ないこともある。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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原則として、欠席は認められない。またグループ毎にまとまって実習をおこなうために、遅刻や早退も認めていない。万が一、やむを得ず欠席しなくてはならない場合には、事前に担当教員に連絡すること。またレポートの書式および提出締め切りを厳守すること。心理学科の授業の中で非常に重視される科目である。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】~【第6回】 データ収集が比較的容易な心理学実験を題材に、レポートの書き方に重点を置いた実習とレポート指導を行う。 【第7回】~【第15回】 以下の種目について実習を行う。 実習種目(変更の可能性あり。詳細は授業で伝える。) 種目1 囚人のジレンマ 種目2 目撃記憶 種目3 触2点弁別閾 種目4 奥行き知覚 種目5 鏡映描写 種目6 系列位置効果 種目7 視覚的注意 種目8 個人空間
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