Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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臨床アセスメント法 I 齋藤 高雅
選択  2単位
【心理】 15-1-1360-3762-11

1. 授業の内容(Course Description)

  臨床アセスメント(心理査定)は、面接だけでなく、心理検査によっても行われる。心理検査は、人間の謎を解明しようとして創造した心理学的技法であり、人のパーソナリティや知的状態、症状の重症度、病態水準などを的確、かつ客観的に捉えようとするものである。臨床心理査定は、心の専門家の主要な業務の一つと位置づけられている。臨床心理学領域で、適切な心理的援助を行うことを目指して各種の心理検査、特に質問紙法、評価尺度について概説、演習を行う。投影法については、臨床アセスメント法Ⅱで概説、演習を行う。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 臨床アセスメント(心理査定)についての基礎的な知識を学び、身につけることを目指す。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席10%、授業内課題10%、期末試験80%を総合して評価を行う。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

授業内で適宜紹介する。
 (参考図書)
 齋藤高雅編著『改訂新訂 臨床心理学特論』放送大学教育振興会、心理アセスメントの章(第16章~第20章)参照。
 上里一郎(監修)『心理アセスメントハンドブック第2版』西村書店
 馬場禮子(2003)『改訂版 臨床心理学概説』放送大学教育振興会
 馬場禮子『精神分析的人格理論の基礎:心理療法を始める前に』岩崎学術出版社

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 講義の後、各検査について復習する姿勢が求められる。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 この科目は、「心理学基礎論」の講義など心理学の基礎知識を身につけた上で受講してほしいと考えているので、2年生以上の受講をお勧めする。もちろん積極的に学ぶ努力を惜しまなければ1年生でも全く差し支えない。講義の他に、演習作業、グループ作業等があるので、十分に協力し合い、主体的に参加することが望まれる。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

 授業計画は進行状況に合わせて適宜、修正変更されることがある。
【第1回】
 ガイダンス 臨床心理アセスメントとは
【第2回】
 アセスメント面接 見立てについて
【第3回】
 心理検査概説
【第4回】
 知能検査1
【第5回】
 知能検査2
【第6回】
 パーソナリィテイについて
【第7回】
 質問紙法について
【第8回】
 投影法について
【第9回】
 質問紙法 演習(1) YG性格検査
【第10回】
 質問紙法 演習(2) MPIなど
【第11回】
 評価尺度について
【第12回】
 不安尺度 STAI 演習
【第13回】
 うつ尺度 SDS 演習
【第14回】
 作業検査法 内田クレペリン精神作業検査 演習
【第15回】
 まとめと期末試験