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授業の内容(Course Description) |
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この授業は、児童文学作品に焦点を当てて、特に、日本語から英語への翻訳について考えていく授業です。具体的には、英語のナンセンスによって成り立つ『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の大正から現代までの邦訳を例にあげて、翻訳の工夫がどのように発展してきたか、絵本などの抄訳ではどのようにことなるのかを、考えていきます。 先ず、日本語と英語の言語的文化的な違いを学び、時代思想や文化状況・読者の年齢によって、どのように翻訳が変化するのか、子どもの作品を翻訳する場合の留意点に注目しながら、考えていきたいと思います。 なお、このクラスでは、翻訳実習は行いませんので、注意してください。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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日本語と英語の言語的な相違を考える 子ども読者の目線に立った翻訳を考える 時代と文化による翻訳の変遷を考える ノンセンス翻訳の難しさを考える
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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日常点50パーセントと、テスト50パーセントを総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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千森幹子 編集・解説『不思議の国のアリス~明治・大正・昭和初期邦訳本復刻集成』エディション・シナプス その他、随時、紹介する
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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必ず毎回出席するようにしてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業の詳細は、最初の授業で説明しますので、必ず出席してください。 毎回、授業の最後にレスポンス・シートを書いてもらい、次回、質問や疑問に答えます。 静粛に授業に望める学生の受講を望みます。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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〈授業計画は変更する場合があります〉 【第1回】 ガイダンス 【第2回】 大正児童雑誌『金の船』における『鏡の国のアリス』翻訳 【第3回】 大正期の『アリス』翻訳① 【第4回】 大正期の『アリス』翻訳② 【第5回】 大正・昭和の『アリス』翻訳 【第6回】 第二次世界大戦後の『アリス』翻訳の背景 【第7回】 昭和の『アリス』翻訳絵本① 【第8回】 昭和の『アリス』翻訳絵本② 【第9回】 三島由紀夫の『アリス』抄訳 【第10回】 ディズニーの『アリス』絵本 【第11回】 現代の『アリス』翻訳① 【第12回】 現代の『アリス』翻訳② 【第13回】 予備 【第14回】 まとめ 【第15回】 テスト
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