Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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英語圏の文学 II 小山 郁夫
選択  2単位
【外国語】 15-2-2110-0225-08

1. 授業の内容(Course Description)

 秋学期も引き続き、宮沢賢治の「よだかの星」をとりあげ、その後半を、原文(日本語)と、英訳とドイツ語で読みたいと思います。
 始めに、賢治の原文を読み、日本語の勉強をしましょう。とても美しく、歯切れの良い日本語なので、皆さんにとって、一つのお手本になると思います。そして、「日本語美人」「日本語イケメン」をまず目指しましょう。言葉使いはその人の一番の本質を表します。
 次に英訳を見ながら、日本語と英語の比較をしたいと思います。日本文化とヨーロッパ文化の特徴の違いがそこから分り、両方の文化の良さや、克服すべき未熟さが理解でき、皆さんの視野が広がっていくでしょう。
 ドイツ語訳は参考ですが、少し力を入れて読みましょう。英語とドイツ語は「兄弟」とよく言われます。「英語圏」の言語として、言語学的にそういう面は確かにあります。しかし、よく見るとかなり違っているので、英語とは違った、芸術作品としての「ドイツ語」の一面を文章を読むことで皆さんが少しでも体験できたら良いでしょう。ドイツ語の初等文法は授業でもある程度解説しますが、可能な人は、私の「欧米文化 Ⅰ・Ⅱ」でも学んでください。
 翻訳の問題点にも触れたいと思います。
 さらに「よだかの星」の内容ですが、これは本当に美しい物語です。「こころが洗われる」という表現がありますが、それも授業で体験できたらいいですね。また、「相手のことを先にする」という精神や、「永遠の命」などがこの話しのテーマですから、そのことも皆さんなりに受け止め、深めて下さい。
 受講の際は、次のことを、必ず守ってください。これも内容に含まれます。
  1)遅刻をしないこと。
  2)私語を控えること。
  3)授業中のケータイ使用は禁止です。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 1)文学を読み、実人生に役に立つ力を得ること。
 2)英語と日本語の違いを知ること。
 3)ドイツ語の美しさを知ること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 期末テスト

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 1)日本語を、音読すること。
 2)英訳を、音読すること。
 3)ドイツ語訳を、音読すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 毎回出席すること。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクション(最も大切なことを話しますので、必ず出席して下さい)
【第2回】
 1)春学期の復習 2)テキストの読み、文章番号(83)~(88)
【第3回】
 1)前回の復習 2)日本語と英語の比較論
【第4回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(89)~(94) 
【第5回】
 1)前回の復習 2)英語とドイツ語の比較論
【第6回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(95)~(101)  
【第7回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(102)~(107) 
【第8回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(108)~(113) 
【第9回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(114)~(116) 
【第10回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(117)~(121)   
【第11回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(122)~(127) 
【第12回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(128)~(132) 
【第13回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(133)~(138) 
【第14回】
 1)前回の復習 2)テキストの読み、文章番号(139)~(152) 
【第15回】
 まとめと期末テスト