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授業の内容(Course Description) |
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ミクロ経済学Ⅰに引き続き、市場における売り手と買い手の意思決定を扱う。均衡の安定性について様々な調整過程を見た後に、市場機能の限界と、市場の失敗を補正する政府の役割について議論する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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完全競争と不完全競争の理論を通して、ミクロ経済学の方法・考え方を身につけることを目標とする。 ・基数的効用を前提とした市場均衡を理解する ・均衡点以外の価格・生産量が生じた際の調整過程を理解する ・独占市場における独占企業の最適生産量と独占価格の決定方法を理解する ・完全競争市場で、均衡点で取引がなされるときに総余剰が最大になることを理解する ・外部性があるときには、どのような論理展開により、市場の失敗が生じる可能性があるのかについて理解する
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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ほぼ毎回行う小テスト(25パーセント)と期末試験(75パーセント)の結果で評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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タイトルが『ミクロ経済学』とついていればたいていはOK。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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復習に重点をおくこと。特に問題演習は重要である。ノートや参考書を読むだけで、例題・問題は解かない、という勉強をする学生がいるが、これではわかったことにならない。例題・問題は解き方を読むだけでなく、自分でペンをもってノートに解きなおすべきである。問題を解けば自然にわかってくることは多い。わかっていることとわからないことを明確に区別して、理解できていない解説を紙に何回でも再現すること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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継続的に学習すること。どんなに忙しい日でも、10分でも構わないので、毎日勉強する時間をとること。停滞は後退である。 丁寧にやること。つまみ食い的な勉強は基礎科目においては百害あって一利なしである。100パーセントわかるところからスタートして、一歩一歩丁寧に勉強するのが、結局のところ、最も楽な方法である。あせりは禁物である。 どんなに丁寧に勉強してもわからないところは、躊躇せずに質問すべきである。質問する相手は教員でも友人でも誰でも構わない。困ったときに人に頼ることもれっきとした能力のひとつである。 定義を大切にすること。ミクロ経済学がわからなくなる原因の多くは定義の理解が不十分なことにある。定義とは、ある概念を、過不足なく説明し、約束することである。スポーツをやるのにルールを覚えるがごとく、推理小説を読むのに登場人物の名前を覚えるがごとく、ミクロ経済学を勉強するにあたっては、ミクロ経済学の専門用語の定義を覚えること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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受講生の理解などにより進度・内容を変更することがある。 【第1回】 イントロダクション 【第2回】・【第3回】 市場均衡 【第4回】~【第6回】 均衡の安定性 【第7回】・【第8回】 独占と価格差別 【第9回】・【第10回】 余剰分析 【第11回】~【第13回】 外部性 【第14回】・【第15回】 公共財
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