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授業の内容(Course Description) |
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実社会に出て職業の分野を問わず求められるのは、自分の周りで起きる事態や自らが直面する出来事を論理的に捉えて的確な判断を下し、それに基づいて論理的に口頭や文章で表現し、討議するという力です。秋季では、春季で始めた、論理的に考える習慣や訓練を定着させ強化していきます。 そのための手段として、春季と同様に新聞の社説を多用します。といっても、新聞社個々の特定の路線を普及しようというのでは毛頭ありません。社説は、折々のニュースや話題をテーマに取り上げていて、新聞記事の中でも最も論理構成がしっかりしているから、教材として最適です。その社説を授業の後半で筆写するという学習方法は、秋季ではさらに手厚くして継続します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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秋季では、社会人としてやっていけるような論理的思考力の基礎を身に付けることを目指します。具体的には、論理的で平易な文章を書けるようにすること、要領を得た説明、発表(プレゼンテーション)ができるようになることです。最終的には、社会・政治・経済・国際事象など与えられたテーマに関し、自分なりに考えて調査を行ってレポートにまとめられるようになることを目標に置きます。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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春季と同様、期末に実施する小論テストと随時提出してもらうレポ-トの採点に、授業中の反応や授業への出席状況も加味して評価します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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春季と同じく、授業で使うのは新聞各紙の社説が中心です。必要に応じて、各種資料やレジュメも用います。これらの教材は基本的に、こちらで選択し作成もして、そのコピーを配布することにします。参考書については、授業の進捗状況を見ながら、紹介することもあります。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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春季に引き続き、次週に使う資料などを授業の最後に配布することが多々あります。それらを読んで頭に入れたうえで、授業に臨んでください。それから、秋季でも、2~3回はレポート作成を課題として与えます。次週までに必要事項を調べたうえで執筆し提出してもらいます。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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卒業後に社会人となって、どのような分野で仕事をするようになっても、論理的思考力を求められます。そうした実社会で役立つことを視野に入れた、実習主体の実践的な授業にしたいと思います。したがって、授業に出ることで徐々に力がついていくと考え、できるだけ欠かさずに出席してください。 社説を書き写すのに必要な専用のノート、ないしは200字詰め原稿用紙ノートなどを用意してもらいます。国語の辞書、あるいは電子辞書も必携です。分からない言葉が出てきたらその都度、辞書を引くことが不可欠です。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】~【第5回】 社会・政治・経済・国際の事象理解と社説分析、レポート作成指導 【第6回】~【第10回】 上記に加え、レポート作成、プレゼンテーション指導 【第11回】~【第14回】 1回~10回のメニューに加え、1つのテーマで討論、まとめ 【第15回】 まとめと1200字の小論文作成テスト 昨年度の授業概要参照 【第1回】 イントロダクション/スコットランド独立住民投票 【第2回】 朝日新聞誤報訂正問題(企業の危機管理の観点から)㊤ 【第2回】 朝日新聞誤報訂正問題(企業の危機管理の観点から)㊦ 【第3回】 国際発信力/全米オープン準優勝、錦織圭のケース 【第4回】 国際発信力/ノーベル平和賞受賞、マララのケース 【第5回】 年功序列型賃金の見直し問題 【第6回】 日本型雇用システム/質疑応答 【第7回】 18歳選挙権問題 【第8回】 被選挙権めぐる香港民主化運動 【第9回】 選挙権と民主化をめぐる質疑応答 【第10回】 小笠原諸島サンゴ密漁問題 【第11回】 中国の資源漁り 【第12回】 中国の対外膨張めぐる質疑応答 【第13回】 第2回レポート講評など 【第14回】 ソニー映画「ザ・インタビュー」公開中止問題 【第15回】 まとめと1200字小論作成テスト
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