Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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演習 II 中村 正俊
必修  2単位
【経営】 15-1-1120-4143-06A

1. 授業の内容(Course Description)

 このコースの狙いは、今日、地球規模で進展する「グロ―バリゼーション」の実態を理解し、日本の民間企業が、如何にしてグローバル市場で成功することが可能かの方策を、ケーススタディを通して、実践的に学習することです。(広義には、アベノミクスの第3の矢の「成長戦略」の実践でもある)
 今、我々は、世界の厳しい政治的、経済的環境の中で、日本がデフレを脱却し、順調な経済成長軌道に乗ることができるか、重要な岐路に立っています。
 日本の産業が,グローバルベースで、競争優位となり、また、海外に出ていた企業が日本に回帰する「空洞化の逆転」が興り、そして、新しい競争力のある産業が生まれことが必要であります。その結果、我々日本人の雇用機会が創出され、有望な就職先が確保され、我々一人一人が、家庭を持ち、豊かな社会生活を営むことが可能となります。
 どうすればそれが可能となるのか?
 今、進行している「グローバリゼーション」という巨大な流れに上手く対応し、それを制御し、我々の産業力の強化や国益に繋げることであります。
 それは、民間の企業が、グローバル市場で成功することにより、日本のGDPの成長に貢献し、雇用機会の創出、所得の増加に繋げることであります。
 将来、社会に出て、企業人として働く際に、今日進展している「グローバリゼーション」をマネージすることを学ぶことは必須であります。このコースは、そのための大変有効な手段の一つとなるでしょう。
 コースでは、各人の興味のある民間産業分野の、「海外戦略プロジェクト」のケーススタディを通して、グローバル経営の理論と実践を学習し、将来の就職後に有力な武器とすることができます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 グローバル経営の理論と実践的遂行能力を、座学と演習、グループ活動を通して、学習する。
 春季では、主として、マイケルポーター、等の「グローバル経営理論」を習得する。
 秋季では、理論の現実への適応能力を、ケーススタディとして「自分の海外プロジェクト」を創造し、演習することを通してグローバル経営能力を養成する。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席を重視。研究課題への取り組みかた。分析、構想、設計、構成、創造、発表等の作業から、総合的に判断する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 『マイケルポーターの競争戦略』(ジョアン・マグレッタ著、桜井祐子訳、早川書房)
 『海外戦略ワークブック』(河瀬 誠著、日本実業出版社)
 『イノベータ―ズ:革新的価値創造者たち』(吉村慎吾著、ダイヤモンド社)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 自分で選んだ研究テーマ、海外プロジェクト、等に関する情報収集と纏めと発表資料の作成。
 グループメンバーとの協同。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 自分の個性、興味の赴くままに、世界へ雄飛する「自分の海外プロジェクト」を構想し、夢を持って、楽しみながら学習して欲しい。
 そして、自分の豊かな将来のベースを築いて欲しい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 夏季休暇中の各自のプロジェクト活動の報告(テーマ別、グループ別)
【第2回】~【第5回】
 各自の「海外プロジェクト」の進捗状況(第1ステージ)の発表とグループ討議
 発表後、指摘され、修正した作業をさらに詰める。
【第6回】・【第7回】
 グローバル経営理論の集中学習(グル―プ別演習と発表)
【第8回】~【第10回】
 各自の「海外プロジェクト」の進捗状況(第2ステージ)の発表とグループ討議
【第11回】
 グローバル経営理論の集中学習(グループ討議と発表)
【第12回】~【第14回】
 各自の「海外プロジェクト」の最終発表
【第15回】
 各自の「海外プロジェクト」「グローバル経営理論」に対する最終総括と纏め