Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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教育学演習A 福島 健介
必修  2単位
【教育】 15-1-1333-1915-08A

1. 授業の内容(Course Description)

 教育学演習は、ⅠとⅡを通期で実施します。この授業では、卒業研究・卒業論文を書くために必要な研究リテラシーを学びます。
 ここでいう研究リテラシーとは、直接的には
 ・リサーチリテラシー
 論文を中心に、どのように先行研究や参考資料を探し、入手し、参考にすればよいか
 ・統計リテラシー
 論文を読む、書くために必要最低限の統計的知識とソフトウェアの使い方
 ・英文読解力
 論文に用いられる英語は、実はかなり易しい表現しか使われていません。専門用語を別にすれば高校1年程度の文法が分かっていれば、ほぼ理解可能です。
 ・プレゼンテーション能力、ICT活用能力
 効果的に情報を収集し、他者に対して、自分の考えを効果的に伝える力
 等々を指します。したがって、前後期を通してこれらの力を身に付けてもらいます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 上記のリテラシーが身に付くこと。また、それらを通して、議論をする力・課題を発見する力・知を共有する力など「価値ある力や経験」を蓄積することが授業の目標となります。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 演習形式の授業ですから、担当した際の報告、レポートの内容、議論をする際の発言等で成績を付けます。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 『大学生のためのリサーチリテラシー入門:研究のための8つの力』
 参考文献ではなく、テキスト(必携)とします。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 ・リサーチリテラシー
 ・統計リテラシー
 ・英文読解力
 ・プレゼンテーション能力
 いずれも、授業内で伝えられることは限られています。全ての課題で持ち帰り、自学自習、共同作業が必要となるはずです。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 はじめて経験する知識や作業に触れることは、それ自体に価値があります。社会に出ればルーチンワークの方がむしろまれです。また、知識や方法は調べることができても、「経験」を検索することはできません。
 したがって、何事にも積極的に取り組む、話をする、関わろうとする姿勢が必要だと考えます。そのための第一歩は、「休まない」ことです。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 オリエンテーション。教育学演習で何を学ぶか。受講者の問題意識の交流など。
【第2回】
 論文、資料検索について
 ・CiNii
 ・OPAC
 ・Webcat 等、各種DBの使い方について 
【第3回】
 論文、資料検索実習
 ・CiNii
 ・OPAC
 ・Webcat 等、各種DBを用いて自分の関心のあるテーマについて論文、資料を探してみる
【第4回】
 2回の検索実習で調べた論文、資料の概要をPPTで発表する
【第5回】
 統計の基礎知識の必要性と社会調査の公開データ及びその利用法
【第6回】
 社会調査法の基礎基本1 質問紙調査の企画・設計
 質問紙調査の種類
 質問紙調査の5つのステップ
 質問紙調査の企画
 標本抽出(サンプリング)の種類
【第7回】
 社会調査法の基礎基本2 調査票の作成
 調査票の構成
 質問文
 選択肢
 実習:調査票を作ってみよう
【第8回】
 社会調査法の基礎基本3 調査の実施とデータの集計
 Excelを用いた単純集計とクロス集計演習
【第9回】
 社会調査法の基礎基本4-1 データの分析
 χ二乗検定について
【第10回】
 社会調査法の基礎基本4-2 データの分析
 χ二乗検定について2
【第11回】
 レポート・報告書の作成
【第12回】
 演習1 身近な対象で社会調査を実施してみよう
【第13回】
 演習2 身近な対象で社会調査を実施してみよう
【第14回】
 報告会1
【第15回】
 報告会2