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授業の内容(Course Description) |
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「法律にもとづく行政」は近代国家の原則です。そこでこの授業では、教育法規の解説を中心に、教育行政学及び教育行政の歴史と現実の諸問題をとりあげて講義することにします。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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授業の到達目標として、学生のみなさんがテキストの『教育小六法』を使いこなせるようになることをあげたいと思います。教員採用試験を意識してのことですが、教員にならない人にとっても市民として生活していく上できっと役に立つと思うからです。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点(出席状況、課題図書レポート、その他の提出物による)50%、試験50%
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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(1)テキスト:浦野東洋一ほか編『教育小六法・2015年版』、学陽書房 (2)参考図書・論文:授業時に適宜紹介します。 (3)課題図書:最初の授業時に提示します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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大学設置基準第21条第2項に「1単位の授業科目を45時間の学修を必要とすることを標準」とすると規定されています。この意味を考えて下さい。大学生であるためには復習・予習・授業に関連する主体的な学びが不可欠です。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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新聞や教育雑誌を読み、教育行政・政策の動向や教育・学校の現実の問題に関心をもつこと。新聞等を読み、スクラップ・ブックを作り、研究するとよいでしょう。 *スクラップ・ブックを作成した人は、14回目の授業時に浦野に提出してください。15回目の授業時に返却し、「成績評価」の参考にします。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 「学制」と教育行政、「学問のすすめ」、文部省制定「生徒心得」 【第2回】 大日本帝国憲法下の教育行政、教育運動 *浦野はこの授業時に「宿題レポート①」を課す。 【第3回】 『教育小六法』の使い方、法とは何か、法の構造、法の解釈 【第4回】 戦後改革(日本国憲法、教育基本法)と教育行政 【第5回】 戦後教育行政の歴史(その一) 【第6回】 戦後教育行政の歴史(その二) *学生はこの授業時に「宿題レポート①」を提出する。 【第7回】 学生によるレポートのPresentation 【第8回】 北海道旭川学力テスト事件最高裁判決の検討(その一) 【第9回】 北海道旭川学力テスト事件最高裁判決の検討(その二) 【第10回】 学校教育法の概説と学校教育行政の課題(一) 【第11回】 学校教育法の概説と学校教育行政の課題(二) 【第12回】 地方公務員法の概説と教員人事行政の課題 【第13回】 国際教育法規範と教育行政…世界人権宣言、A規約、B規約、児童権利宣言、子どもの権利条約、ILO/ユネスコ「教員の地位に関する勧告」、等 *学生はこの授業時に「課題図書レポート」を提出すること。 【第14回】 学生による課題図書レポートのPresentation *スクラップ・ブックを作成した学生は、この授業時に浦野に提出する。 【第15回】 授業内テスト、授業評価をおこないます。(テキスト『教育小六法』、ノート、教材プリントを必ず持参すること。) 8.課題図書レポート作成要項 *課題図書レポートの提出は、単位取得の条件とします。 ・課題図書=「課題図書」の中から1冊選ぶ(「これらに類する図書」を含む)。 ・A4版、400字詰め、横書きの原稿用紙を使用すること。手書きとする(パソコン使用不可)。左上をホッチキスで綴じる。 ・次の構成とする。 表紙…授業科目名、授業の曜日・時限、課題図書名(著者名、図書名、出版社名、出版年)、学生番号・氏名を書く。 第1節…課題図書の内容を要約し、原稿用紙4枚にまとめる。 第2節…課題図書を読んだ感想、意見を原稿用紙4枚にまとめる。 ・課題図書はたくさん読んでほしいのですが、2冊以上読んだ人はレポートを2本以上提出してください。成績評価の際に考慮します。
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