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授業の内容(Course Description) |
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中国近世の歴史を理解するための基本史料を輪読していきます。主要なテキストとしては、14世紀中葉から17世紀中葉にかけて、ほぼ300年の命脈を保った明王朝の歴史書『明史』を取り上げます。『明史』は中国歴代の王朝が編纂した「正史」の一つであり、「紀伝体」というスタイルをとっています。すなわち、各皇帝の記録である「本紀」や同時代の事象・人物を記録した「志」「列伝」等から構成されています。授業では「列伝」を中心に、受講者の関心にそったテーマを選読するとともに、中国史の基礎能力を培うのに必要な文献にも目配りしていきます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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(1)漢籍史料の基本的な読解能力を身につけること。 (2)中国近世史に関する基礎的な知見を得ること。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末試験の成績、および平常点(出席状況、読解力、小テストの成績等)も加味して総合的に評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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『明史』から選読部分をプリントして配布します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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(1)前回講読部分については現代語訳し、提出できるようにしておく。 (2)次回講読部分については国語辞典、漢和辞典などを引いて調べておく。 (3)宿題が出された場合には、必ずやり遂げて期日内に提出する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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辞書をこまめに引いて予習をしっかりしてきてください。 疑問点は遠慮せずにその場で質問してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス:講読の進め方。テキストおよび工具書について。 【第2回】 ガイダンス:明代社会の概説。 【第3回】~【第14回】 『明史』の選読 【第15回】 まとめ(授業内試験)
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