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授業の内容(Course Description) |
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近年、学校教育へのICTの導入が進められている。電子黒板や電子教科書の活用に関する議論も盛んに行われ、情報メディアを授業やその他の教育活動で活用することが求められている。 司書教諭にはメディアの専門家として、学校内で児童生徒あるいは教員に対し、情報リテラシー育成のための教育を推進したり、情報メディアの活用を支援したりすることが期待されている。本講義では、司書教諭としてその役割を十分に発揮できるようにするため、情報メディアの特性や活用方法、問題とされていることなどを演習を交えながら、実践的に考える。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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情報メディアの特性や活用方法を知り、司書教諭として児童生徒あるいは教員に指導・助言したり、校内で情報リテラシー育成のための教育を推進したりする際に必要な基礎能力を身につけることを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験(80%)、授業時の演習課題(20%)を総合して評価するが、授業への貢献度(ディスカッションへの参加意欲、質問内容など)も考慮する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは特に指定しない。適宜、資料を配布する。 参考文献(この他にも授業時に紹介する) ・大向一輝、池谷瑠絵『ウェブらしさを考える本:つながり社会のゆくえ』丸善、2012 ・津田大介『情報の呼吸法』朝日出版社、2012
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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・自身の周囲にある情報メディア、情報機器に関心を持つこと。情報機器(パソコンを含む)の活用に苦手意識がある人はまずは積極的に使ってみること。 ・授業で学んだことを振り返り、自分なりの考えを持つこと。疑問に思った点・不明点を整理し、次回の授業に臨むこと。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・最低限のPCスキル(ワープロソフトの基礎的な活用、メールの送信(添付ファイルの送信ができる)、ウェブサイトの閲覧・検索等)を身につけていることを履修の前提条件とする。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス:学校教育における情報メディアの活用 【第2回】 学校図書館と情報メディア 【第3回】 情報メディアの種類と特性(1)印刷メディア 【第4回】 情報メディアの種類と特性(2)電子メディア、インターネット 【第5回】 情報メディアの種類と特性(3)電子メディアの学校図書館への導入(ディスカッション) 【第6回】 情報メディアの種類と特性(4)特別なニーズに対応したメディア 【第7回】 インターネット上の情報源の評価 【第8回】 インターネット上の情報源の活用(1)サーチエンジン、CiNiiなど 【第9回】 インターネット上の情報源の活用(2)各種データベース、コンテンツ 【第10回】 インターネット上の情報源の活用(3)総合演習 【第11回】 学校教育における著作権、知的財産権、情報モラル 【第12回】 情報メディアの特性を活かした情報発信(パスファインダーなど) 【第13回】 情報社会におけるインターネット活用の問題点(ディスカッション) 【第14回】 授業における情報メディアの活用とその実際 【第15回】 まとめ
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