1. |
授業の内容(Course Description) |
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スポーツ医学 I を履修した者を対象に、人体に関する基本的解剖学、病理学などの正しい知識を再確認し、運動が人体に及ぼすさまざまな影響、運動による障害・病態、スポーツ救急医学等について幅広く系統的に理解し、スポーツと医学についての実践的領域を解説する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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スポーツと健康、病気に関する様々なトピックについて説明することができる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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講義内レポートおよびLMS(40%)、定期試験(60%)で評価する予定である。
講義には全て出席することが前提である。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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日本体育協会『公認スポーツ指導者養成テキスト共通科目 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ』を参考図書として使用する。3冊の中で、スポーツ医学に関連する項目を学ぶ。
また、日本体育協会指導者育成専門委員会 他 監修『スポーツ医学研修ハンドブック 基本科目(第2版)』(文光堂)を参考図書とする。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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① インターネットを介した小テスト(LMSテスト)を行う。講義終了後の時間に取り組んでほしい。
② さまざまなスポーツ競技に参加したり、スポーツイベントに関わるように努めること、また、スポーツボランティアにも積極的に参加することが望ましい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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① 講義内容のプリントをLMSにアップしている。講義の前にダウンロードして講義の準備をしておくこと。予習しておくことが望ましい。
② 授業への参加具合を重視する。教官からの質問に対して適切な返答を期待している。講義をしっかりと聴いて、講義の中での理解するのが望ましい。講義で分からないところがあれば講義の後ですぐに尋ねてほしい。
③ 授業中の私語はしないこと。また携帯電話、スマホ等の使用は厳禁。
④ レポートは各自がよく調べた上で、期間内に提出すること。期間外の提出は認めない。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
スポーツ医学 I の復習。スポーツ医学Ⅰを履修していない学生のために基礎的事項を概観する。スポーツ医学Ⅱでの講義の方針・内容について。
【第2回】
内分泌と代謝の運動生理とトレーニング効果。運動時の循環動態と深い関連のある内分泌およびエネルギー源。
【第3回】
代謝疾患と運動:特に、運動による疾患の治療の有用性について。代謝疾患と運動との関連。
【第4回】
運動と栄養・食事・飲料:エネルギー代謝他の基礎的事項から、運動時の栄養の摂取法など応用編まで。
アスリートの健康維持に関してサプリメント、食事の重要事項。
【第5回】
運動と年齢:発育期の運動とその注意点。幼少期、学童期のスポーツと健康問題、事故、障害など。
【第6回】
運動のためのメディカル・チェック。その1:スポーツによる事故、障害の成り立ち、予防法。
【第7回】
運動のためのメディカル・チェック。その2:医学的アプローチ。スポーツ外傷・障害のリハビリを含めて広範囲な問題点について。
【第8回】
女性とスポーツ。女性アスリートに生じやすい外傷・障害、心理的、精神的問題。
【第9回】
メンタルヘルスと運動:身体活動が精神・精神疾患に及ぼす影響。その他、スポーツ心理学について。
【第10回】
運動と内科的障害:その1基礎編。循環器疾患、とくに突然死について。
【第11回】
運動と内科的障害:その2応用編。負荷をかけるトレーニング(高地トレーニング、筋力トレーニングなど)での内科的障害の概要。
【第12回】
運動による外傷と傷害:整形外科的アプローチ。打撲、骨折、捻挫などについて予防、応急処置など。
【第13回】
アンチ・ドーピング。現在のドーピングコントロールの概要。
【第14回】
運動現場での救急処置。各種外傷の救急処置、熱中症、低体温などの内科的救急の応急処置法を。
【第15回】
高齢者の運動。高齢者の健康問題の特殊性を学び、高齢者向けの運動について。
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