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授業の内容(Course Description) |
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篆書、隷書の古典臨書を中心として展開する。篆書は漢字の五書体で最も古い書体である。現在見ることの出来る最古の漢字は甲骨文字である。その後、金文や秦代には小篆が完成した。またこの頃日常的に使われていたのが隷書で、漢代になると漢碑などにみるような隷書が篆書にとって代わり公式書体となった。 篆書・隷書は、漢字の歴史の中では古いスタイルではあるが、現代でもいろいろなところで使われている。 篆書・隷書を学ぶことによって、文字の成り立ちを知り、表現の幅を広げることができ、書に対する新たな興味が広がっていくものと思う。 ここでは、金文、小篆、漢碑等を臨書し、また姓名印等を刻す。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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中国の秦漢代を代表する篆書・隷書の名蹟を臨書することによって、篆隷の特徴を知り、基本的な用筆や結構法を習得する。また篆刻の基本的知識、技法を習得する。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席が6割を超えること。その上で作品と、平常点によって評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要に応じてプリントを配布する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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関連する文献を精読すること。自宅でも練習すること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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書道用具(筆大小、墨、硯、紙)必携
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の内容、進め方について 【第2回】 隷書の変遷、基礎技法について 曹全碑の臨書① 【第3回】 曹全碑の臨書② 【第4回】 禮器碑の臨書① 【第5回】 禮器碑の臨書② 【第6回】 篆書の変遷、基礎技法について 泰山刻石の臨書 【第7回】 石鼓文の臨書① 【第8回】 石鼓文の臨書② 【第9回】 篆刻① 【第10回】 篆刻② 【第11回】 篆刻③ 【第12回】 篆刻④ 【第13回】 篆、隷書の臨書作品制作① 【第14回】 篆、隷書の臨書作品制作② 【第15回】 まとめ、作品鑑賞
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