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授業の内容(Course Description) |
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情報社会となった現在では、新聞、雑誌、インターネットなどで多くのデータが溢れています。政府をはじめ、地方自治体、研究機関や民間団体等が発表するデータは膨大な量になっています。しかし、これらのデータはどれだけ有効に活用されているでしょうか。データには必ず計測の誤差や予期しない変動などが含まれています。統計学はこのような誤差を含んだデータを効率的に取得し、正確な分析を行うための有力な道具であり、正しい結論に導くための必須の手段と言えます。 この講義では、統計学の入門編としてデータの見方や使い方について、基本的な方法を学習します。諸君が自らデータを整理し分析できるように統計学の考え方、結果の捉え方などに重点をおき、演習問題も組み合わせて授業を進めていきます。 春期では、統計データのまとめ方、標本分布の特性値、基本的な確率の概念と確率分布を学んだうえで、正規母集団の母平均の推定方法まで習得します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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① データを整理し平均・分散・標準偏差・変動係数など基本的な特性値を算出し、それらの意味を理解すること ② 基本的な確率分布について学び、標本平均の性質を用いて母平均の推定が行えるようになること
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況(授業中に配布した確認問題の回答状況を含む)が5割程度、期末試験が5割程度で評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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鳥居泰彦『はじめての統計学』(日本経済新聞社)をテキストとして使います。 春期には、このテキストの第1章~第5章を使います。また、テキストのほか、補足的説明のために必要に応じてプリントを配布します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストの指定された部分は必ず予習しておくこと。また、復習としてテキストの練習問題を解いておくこと
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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統計学の授業では毎回の積み上げ学習が必要です。前の回の授業内容を理解していないと、次の回の授業がわからなくなるため、欠席しないようにすること。また、テキスト、電卓は毎回持参すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義ガイダンス(講義の内容、単位取得方法などについて説明) 【第2回】 統計学の考え方 【第3回】 統計データのまとめ方(1)~標本抽出、度数分布表、ヒストグラム~ 【第4回】 統計データのまとめ方(2)~平均値、中央値、最頻値~ 【第5回】 統計データのまとめ方(3)~分散、標準偏差、変動係数~ 【第6回】 統計データのまとめ方(4)~度数分布表からの分散、標準偏差の算出~ 【第7回】 確率の考え方と確率の計算 【第8回】 確率変数と確率分布 【第9回】 二項分布とその応用 【第10回】 ポアソン分布とその応用 【第11回】 一様分布と正規分布 【第12回】 正規分布の応用 【第13回】 標本平均の分布 【第14回】 母平均の推定 【第15回】 春期のまとめと期末試験
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