Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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入門統計学 II 山口 修
選択必修  2単位
【経営】 15-1-1110-4140-30A

1. 授業の内容(Course Description)

 情報社会となった現在では、新聞、雑誌、インターネットなどで多くのデータが溢れています。政府をはじめ、地方自治体、研究機関や民間団体等が発表するデータは膨大な量になっています。しかし、これらのデータはどれだけ有効に活用されているでしょうか。データには必ず計測の誤差や予期しない変動などが含まれています。統計学はこのような誤差を含んだデータを効率的に取得し、正確な分析を行うための有力な道具であり、正しい結論に導くための必須の手段と言えます。
 この講義では、統計学の入門編としてデータの見方や使い方について、基本的な方法を学習します。諸君が自らデータを整理し分析できるように統計学の考え方、結果の捉え方などに重点をおき、演習問題も組み合わせて授業を進めていきます。
 秋期では、春期で学んだ確率や確率分布を応用して、標本データからの推定や検定を行う方法などを習得します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①標本データから母集団の平均や標準偏差を推定する方法と、母集団についての仮説を検定する方法を理解し、それらを実際に活用できるようになること
 ②相関分析や回帰分析の基礎について理解すること

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席状況(授業中に配布した確認問題の回答状況を含む)が5割程度、期末試験が5割程度で評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 鳥居泰彦『はじめての統計学』(日本経済新聞社)をテキストとして使います。
 秋期には、このテキストの第6章~第10章を使います。また、テキストのほか、補足的説明のために必要に応じてプリントを配布します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 テキストの指定された部分は必ず予習しておくこと。また、復習としてテキストの練習問題を解いておくこと

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 統計学の授業では毎回の積み上げ学習が必要です。前の回の授業内容を理解していないと、次の回の授業がわからなくなるため、欠席しないようにすること。また、テキスト、電卓は毎回持参すること。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 春期の内容の復習
【第2回】
 2つの変数の関連性をみる(1)~クロス表、質的データの関連性~
【第3回】
 2つの変数の関連性をみる(2)~散布図、共分散、相関係数~
【第4回】
 多次元の確率分布と確率変数の独立性
【第5回】
 確率変数の和の確率分布
【第6回】
 t分布と母平均の推定(1)~母分散が既知の場合~
【第7回】
 t分布と母平均の推定(2)~母分散が未知の場合~
【第8回】
 カイ二乗分布と母分散の推定(1)~カイ二乗分布とは~
【第9回】
 カイ二乗分布と母分散の推定(2)~母分散の推定方法~
【第10回】
 仮説検定(1)~仮説検定の考え方~
【第11回】
 仮説検定(2)~母平均や母分散の検定~
【第12回】
 相関分析
【第13回】
 回帰分析(1)~最小自乗法の考え方~
【第14回】
 回帰分析(2)~線形回帰、決定係数~
【第15回】
 秋期のまとめと期末試験