1. |
授業の内容(Course Description) |
|
情報社会となった現在では、新聞、雑誌、インターネットなどで多くのデータが溢れています。政府をはじめ、地方自治体、研究機関や民間団体等が発表するデータは膨大な量になっています。しかし、これらのデータはどれだけ有効に活用されているでしょうか。データには必ず計測の誤差や予期しない変動などが含まれています。統計学はこのような誤差を含んだデータを効率的に取得し、正確な分析を行うための有力な道具であり、正しい結論に導くための必須の手段と言えます。 この講義では、統計学の入門編としてデータの見方や使い方について、基本的な方法を学習します。諸君が自らデータを整理し分析できるように統計学の考え方、結果の捉え方などに重点をおき、演習問題も組み合わせて授業を進めていきます。 秋期では、春期で学んだ確率や確率分布を応用して、標本データからの推定や検定を行う方法などを習得します。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
①標本データから母集団の平均や標準偏差を推定する方法と、母集団についての仮説を検定する方法を理解し、それらを実際に活用できるようになること ②相関分析や回帰分析の基礎について理解すること
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
出席状況(授業中に配布した確認問題の回答状況を含む)が5割程度、期末試験が5割程度で評価する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
鳥居泰彦『はじめての統計学』(日本経済新聞社)をテキストとして使います。 秋期には、このテキストの第6章~第10章を使います。また、テキストのほか、補足的説明のために必要に応じてプリントを配布します。
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
テキストの指定された部分は必ず予習しておくこと。また、復習としてテキストの練習問題を解いておくこと
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
統計学の授業では毎回の積み上げ学習が必要です。前の回の授業内容を理解していないと、次の回の授業がわからなくなるため、欠席しないようにすること。また、テキスト、電卓は毎回持参すること。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 春期の内容の復習 【第2回】 2つの変数の関連性をみる(1)~クロス表、質的データの関連性~ 【第3回】 2つの変数の関連性をみる(2)~散布図、共分散、相関係数~ 【第4回】 多次元の確率分布と確率変数の独立性 【第5回】 確率変数の和の確率分布 【第6回】 t分布と母平均の推定(1)~母分散が既知の場合~ 【第7回】 t分布と母平均の推定(2)~母分散が未知の場合~ 【第8回】 カイ二乗分布と母分散の推定(1)~カイ二乗分布とは~ 【第9回】 カイ二乗分布と母分散の推定(2)~母分散の推定方法~ 【第10回】 仮説検定(1)~仮説検定の考え方~ 【第11回】 仮説検定(2)~母平均や母分散の検定~ 【第12回】 相関分析 【第13回】 回帰分析(1)~最小自乗法の考え方~ 【第14回】 回帰分析(2)~線形回帰、決定係数~ 【第15回】 秋期のまとめと期末試験
|