Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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日本の時事経済 II 和田 肇
選択必修  2単位
【経済】 15-1-1110-4147-22A

1. 授業の内容(Course Description)

 日本経済入門Ⅱでは、今の日本経済が直面している実態・課題を短期・中期・長期に分けて万遍なく学習する。
 ①短期 : アベノミクス景気を考える
  短期間に大きく変動した景気、円安、消費増税、人手不足の深刻化
 ②中期 : 山積する中期的な課題を考える
  金融政策の行方、財政再建の困難性、社会保障制度、成長戦略
 ③長期 : さらに深刻化する人口問題
  人口オーナス下の日本経済、人口1億人目標、結婚と出生率、自治体自滅か地域創生か

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 ①ミクロ経済学、マクロ経済学などの理論の重要性・関連性を知ること。
 ②新聞や経済雑誌を理解できるようになること。
 ③政治経済的議論を客観的に評価でき、良識的社会人になるための準備をすること。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

期中に3回行うLMS(Lerning Management System)小テストの累計点とLMS期末テスト点数の割合を60:40とする。原則として60点以上を合格とする。ポータルサイトにある「LMSハンドブック(学生用)」を確認のうえ受験すること。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

テキスト: 小峰隆夫『日本経済に明日はあるのか』 日本評論社、2015年4月。

参考文献: 小峰隆夫・村田啓子 『最新 日本経済入門 第4版』 日本評論社、2014年。
       小峰隆夫『日本経済論の罪と罰』 日本経済新聞社、2013年。
       内閣府 『経済財政白書 平成27年版』 2015年。
       内閣府 『経済財政白書 平成26年版』 2014年。
       グレゴリー・マンキュー 『経済学 Ⅰ ミクロ編』第3版、東洋経済新報社、2013年。
       グレゴリー・マンキュー 『経済学 Ⅱ マクロ編』第3版 東洋経済新報社、2013年。
 なお、参考文献の内容は毎回配布する資料に盛り込みますので、購入する必要はありません。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

予習はテキストの該当箇所に目を通し、わかりにくい部分はチェックし、望むらくは図書館等を活用し参考文献を活用して理解を深めておくこと。小テストで出題された問題は期末試験でも再出題される。したがって、小テスト前に復習しても、小テストで不正解だった部分は、再復習のために活用し、レジュメや参考文献で理解を徹底すること。なお不明な点は周囲の学生や講師とのコミュニケーションを活発に行うよう心掛けること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 日本経済論については、理論経済学の定番(例えばミクロ経済学、マクロ経済学)などに比べて、随時解釈が分かれてきます。新聞記事(例えば日本経済新聞の「経済教室」や政治的議論)も論者によって大きく異なっています。それらの中で、できるだけブレない本質的な部分を講義するべく、毎回レジュメを配布します。テキスト及び配布資料に関する講義後の質問・意見は大歓迎です。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回 ①】
オリエンテーション、短期間に大きく変動したアベノミクス下の景気
【第2回 ②】
アベノミクスと消費税で大きく動いた経済
【第3回 ③】
 経済を大きく動かした円安
【第4回 ④】
 改めて消費増税を考える
【第5回 ⑤】
 人手不足の深刻化と経済の局面変化・・・・・・・・第1回LMS小テスト(範囲①~⑤、10問20分、一週間)
【第6回 ⑥】
 2014年末の総選挙は何だったのか。金融政策のブーメラン効果。
【第7回 ⑦】
 ますます難しくなった財政再建
【第8回 ⑧】
 改革迫られる社会保障制度
【第9回 ⑨】
 成長戦略を考える・・・・・・・・・・・・・・・・第2回LMS小テスト(範囲⑥~⑨、10問20分、一週間)
【第10回 ⑩
 人口オーナス下の日本経済
【第11回 ⑪】
人口1億人目標は達成できるのか
【第12回 ⑫】
 結婚と出生率について考える
【第13回 ⑬】
 人口減少下での地域の再生
【第14回 ⑭】
 自治体消滅論を考える・・・・・・・・・・・・・・第3回LMS小テスト(範囲⑩~⑭、10問20分、一週間)
【第15回 ⑮】
 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・期末LMSテスト(範囲①~⑬、20問50分、9日間)