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授業の内容(Course Description) |
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損害保険会社は個人および企業の様々なリスクを引き受ける企業です。 「損害保険論」では、まず損害保険会社の歴史や構造的特色に焦点を当て、金融の自由化により今後どのように変化するか、その課題は何かについて講義します。次に損害保険会社が自由化以降抱える諸問題を、企業価値とリスクキャピタル(リスクに備える資本)の観点から分析し、今後の経営課題を明らかにします。最後に損害保険の各種商品の概要・特色を概説します。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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金融自由化と保険自由化の相違、損害保険会社の経営上の特質と自由化以降抱える経営課題、および各種損害保険の内容を修得することを目標とします。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験の結果を重視しますが、出席点を加味して最終的に評価します。目安としては定期試験70%、出席点30%の比重で評価を行います。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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岩瀬泰弘『企業価値とリスクキャピタル』千倉書房(2010年)を使用します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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指定したテキストを事前に読んでおいて下さい。また、授業で使うパワーポイント資料の「エッセンシャル版」をWeb File Serverに掲載しますので予習・復習に役立てて下さい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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損害保険と生命保険は「保険」というカテゴリーでは同根ですが、かなりの部分で相違が見られます。損害保険と生命保険の異同を理解する意味から「生命保険論」も併せて受講して下さい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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授業は概ね次のように行なう予定ですが、進度状況や社会情勢の変化により変更することがあります。 【第1回】 オリエンテーション 【第2回】 日本の損害保険会社 【第3回】 実例から学ぶ損害保険会社の企業営業 【第4回】 金融自由化と保険自由化の相違 【第5回】 保険の固有特性(市場特性、商品特性、事業特性) 【第6回】 日本のバブル崩壊 【第7回】 損害保険料率の特殊性と料率秩序 【第8回】 保険の歴史 【第9回】 特別講義(外部講師) 【第10回】 銀行・証券・保険の資本要件の相違 【第11回】 英国ロイズ保険組合と再保険 【第12回】 損害保険業界が抱える経営課題 【第13回】 企業価値&リスクキャピタルによる損害保険業界の分析 【第14回】 保険商品の概説(自動車保険と自動車賠償責任保険) 【第15回】 保険商品の概説(火災保険、賠償責任保険、傷害保険など)
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