Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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スポーツ学原論 I 谷崎 敦彦
選択必修  2単位
【経営】 15-1-1120-3242-21A

1. 授業の内容(Course Description)

 スポーツは今日「世界共通の文化」と再定義されている。本講義では今後プロスポーツ業界並びに関連業界に進出する人材が最低限習得すべき「スポーツの基本」を学ぶことを目的とする。「スポーツの起源」「スポーツの定義」「体育とスポーツとの違い」から「近代スポーツ発祥」を経て「近代五輪」「W-cup開催」に至るまでの発展の経緯、背景をスポーツ史の側面から平易に学ぶ。又近代スポーツの持つ「勝利至上主義」「スポーツ手段論」「ジェンダー」「健康とスポーツ」などの課題についても理解を深める。二年次、三年次にスポーツ関連専門講義を受ける意思ある学生には必修の講義内容となる。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 スポーツ全般に関する基礎的な知識を先ずは習得する。また、古代・中世から近代に至る世界史・経済史と連動して発展して来た近代スポーツの特性についてそれぞれの時代の特徴などとスポーツとの関連性を自分の言葉で説明出来ることを目標とする。また、明治時代に「概念」として輸入された「スポーツ」がその後日本人の身体・教育・思考にどの様な影響を与えたのかを理解する。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 出席  :7割以上の出席を前提とする。出席点として30点
 レポート:期中に2回の課題レポート提出 20点
 期末試験:50点満点(持ち込み不可)
 以上を総合的に評価する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:『概説スポーツ』岡野 進著(創文企画)
 参考文献は授業内にて紹介します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 自分の興味があるスポーツの起源を探って見る。日本の「スポーツ観」と西欧の「スポーツ観」との違いを理解すること。テキストを時代毎に熟読すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 私たちの周りの「スポーツ」は余りに日常化しており、「スポーツの起源」「歴史」「日本への紹介の経緯」などの基本的な理解に乏しいと思慮する。本講義では今一度 「スポーツ」とは自分にとってどの様な価値を持つのか? 「オリンピック」「ワールドカップ」などのビッグイベントが近代に開催されるに至った背景・歴史などを学んで欲しい。また、近年「スポーツ基本法」が施行され「スポーツ庁」が新設(内定)するなど動きの激しい日本のスポーツ界の実態と背景に興味を持って欲しい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 ガイダンス、授業の進め方、評価方法、留意点
【第2回】
 スポーツの定義
【第3回】
 スポーツと体育
【第4回】
 スポーツとメディア
【第5回】
 スポーツの起源
【第6回】
 古代ギリシャのスポーツ
【第7回】
 ローマ時代のスポーツ
【第8回】
 中世のスポーツ
【第9回】
 近世のスポーツ
【第10回】
 近代のスポーツ(その1)
【第11回】
 近代のスポーツ(その2)
【第12回】
 アメリカ生まれのスポーツ
【第13回】
 スポーツ実務者よりの講演
【第14回】
 女性とスポーツ
【第15回】
 前期の纏めとテスト