Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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管理接客論A 河野 正光
選択必修  2単位
【観光経営】 15-1-1130-2658-21A

1. 授業の内容(Course Description)

 2020年に訪日外国人客を2,000万人以上に!(’14年1,341万人)を旗印に観光立国を目指す日本。
 しかし、世界の観光先進国と比べれば日本はまだまだ観光発展途上国であり、今後の大交流文化時代に備えての人材づくりが急務である。’20東京オリンピックに向け「おもてなし」(ホスピタリティ)の態勢づくりも強く求められている。
 観光・宿泊施設は、ハード面(建物・設備)がいくら立派でも、ヒューマン面(人的おもてなし)が劣っていてはリピーターづくりはできない。人と人が接するときに大切にしたい「おもてなし」の精神、言葉づかい、気遣い、思いやり、心のふれあい等、どのようにすれば相手に満足を与え感動していただけるのか?
 ディズニーが教える「感動を与える最高の方法」、エアーラインが実践する「サービス五原則」、ザ・リッツ・カールトン・ホテルの「サービス・バリューズ」、日本独自の相手を思いやる「江戸しぐさ」など、ホスピタリティ(おもてなし)戦略を取り上げ、具体的に研究していきたい。
 これらは、社会人としても身につけなければならないマナーでもある。サービス業界だけでなく日常生活において、友人・家族との間にも十分生かせるものである。他人への好感度如何によって人付き合いの良否も決まってくる。
 観光産業としてホスピタリティの重要性がますます高まっているので、「おもてなし」の具体的実践事例を多くとりあげわかりやすく説明したい。また、就職活動時や社会人に求められる基本的マナー(挨拶・お礼・メールマナー・敬語の使い方等)も実践指導したい。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 春期では、第一印象・挨拶・笑顔の大切さ、満足・感動を与えるサービス、ホスピタリティと顧客満足(CS)、ホテル・エンターテインメント施設(ディズニー)を中心としたホスピタリティ産業の取り組み等についての理解を目標としたい。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 授業への出席・発表状況を50%、期末試験・レポート結果を50%として総合的に評価する。
 「接客方法」や「おもてなし」等に関する自主研究発表者には成績を加点する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキストは使用しない。毎回テーマに応じた講義プリントを配付する。
 参考文献:ディズニー・インスティチュート著『お客様を感動させる最高の方法』日本経済新聞出版社
      山上 徹 著『ホスピタリティ・ビジネスの人材育成』白桃書房
      松坂 健 著『ホスピタリティ進化論』柴田書店
      高野 登 著『サービスを超える瞬間』かんき出版
      中谷彰宏 著『あなたのお客さんになりたい!最強版』三笠書房
      越川禮子 著『江戸の繁盛しぐさ』
      水尾順一 著『わくわく接客・ときめき販売』産能大学出版部 ほか

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 前週に資料収集(書籍・専門誌・インターネット等から)の内容を連絡するので、準備して授業に臨むこと。
 また、授業の最初に「前回の授業のポイント」を発表してもらうので、よく復習しておくこと。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 講義は一方的にならないようにしたいため、積極的に発言・発表してほしい。大学で「何を・どのように学び自分自身を成長させたらよいか」についても、その都度指導していきたい。
 「考える→自分の言葉で表現する」訓練をすることによって社会人基礎力を育成したい。
 当面の就職活動に活かせる事例を多く取り入れ指導していきたい。この授業はスタート時から授業中の私語や居眠りはない。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 授業方針・講義計画説明
【第2回】
 顧客満足を与えるサービスとは?(Part.1)
【第3回】
 顧客満足を与えるサービスとは?(Part.2)
【第4回】
 ディズニーが教える「感動を与えるサービスとは?」(Part.1)
【第5回】
 ディズニーが教える「感動を与えるサービスとは?」(Part.2)
【第6回】
 サービスとホスピタリティ(「おもてなし」の心)の相違性
【第7回】
 ホスピタリティ・ビジネスのコンセプトと期待度・満足度
【第8回】
 サービス五原則(第一印象・挨拶・笑顔) 好感度を高めるには?
【第9回】
 サービス五原則(身だしなみ・言葉遣い) 好感度を高めるには?
【第10回】
 リッツ・カールトン・ホテルの「クレド・モットー」「サービス・バリューズ」
【第11回】
 顧客満足(CS)と従業員満足(ES)の関係、リピーターづくりと顧客管理
【第12回】
 「接客方法」や「おもてなし」等に関する自主研究発表(希望者・成績加点)
【第13回】
 クレーム・コンプレインとその対処方法(事例研究)
【第14回】
 就職活動対策としての基本的マナー(面接・挨拶・表情等)
【第15回】
 サービス産業からホスピタリティ産業への進化~サービスマインドからホスピタリティマインドへ~