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授業の内容(Course Description) |
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民法は市民と市民の間の生活関係を権利と義務の面から明らかにする役目を担っている。ここで言う生活関係とは財産と家族である。 本科目では、人の財産関係についての法の基本的枠組みとルールを学ぶ。具体的には、日本の法制度における民法の位置づけと民法の果たす役割を概観した後、民法典第一編「民法総則」を中心に、所有権や契約についても学習する。民法総則は2年次以降に勉強する民法各科目の基礎となる科目なので、しっかり理解することが必要である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①民法の仕組みと役割を理解する。 ②権利の主体である人、権利能力・意思能力・行為能力、契約についての基礎的知識を習得し実際の生活の中でこれらがどのように具体的な問題となって現れるかを理解する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業中に行う中間試験と期末試験で評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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内田貴『民法Ⅰ 第4版 総則・物権総論』東京大学出版会 判例集:『民法判例集 総則・物権』(内田 貴・山田 誠一・大村 敦・森田 宏樹著)有斐閣 その他、参考書については初回の授業で説明する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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シラバスを参照して次回授業で扱う範囲に該当する教科書部分を読んでくる。また、授業の終わりに翌週までの課題が提示されたときは、自宅学習として課題をやってくること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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・授業には必ずテキストと六法全書を持参すること。 ・大多数の学生諸君にとって民法は大学に入学して初めて学ぶ科目なので、授業に出席しないと理解が難しく単位取得は困難である。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション: テキスト・参考書の紹介、民法の学び方、試験、学習の心構え等を説明する。 【第2回】 民法とは何か―民法典の沿革 民法典の構成 民法の法源 【第3回】 民法の解釈、民法の基本原理 【第4回】 契約を結ぶということ 【第5回】 権利の主体(1)人―権利能力、不在者・失踪者、失踪宣告 【第6回】 意思能力と行為能力、行為能力の制限 【第7回】 成年後見制度 【第8回】 制限行為能力者の相手方の保護 【第9回】 中間試験および試験問題解説 【第10回】 権利の主体(2)法人―法人制度の意義、法人の種類、法人の設立、法人の機関 【第11回】 法人の取引行為、権利能力なき社団 【第12回】 物 【第13回】 法律行為総説―契約の成立 【第14回】 法律行為の自由と制約 【第15回】 期末試験および試験問題解説
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