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授業目標 |
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後期は生物学史の主なトピックを紹介し、科学史のなかでの生物学史の特質に触れてもらい、生物学についての認識を深めてもらいます。
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授業概要 |
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科学史で、近代的な生物学がのちに出現したのですがいつで、その生物学の源流とはなにか、まず見ます。また古代にギリシアの医術・医学があったことは大きな源流となっています。ほかに古代にはどんな達成があったか、16・17世紀の、ヴェサリウスの解剖学から、ハーヴィにつながる「生理学の革命」と言われる、血液循環の発見をみていきます。17・18世紀の発生説論争――前成説と後成説や、18世紀の博物学もみて、生物学の成立した実証的な生物学が研究される19世紀をみてから20世紀の時代にいきます。
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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前回のレジュメを読んで復習しておくこと。
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授業計画 |
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1.古代ギリシアのヒポクラテスの体液病理学説と医術 2.古代ローマのガレノスの体液病理学説と医学、および中世への影響 3.古代のアリストテレスの動物学とテオフラストスの植物学 4.16世紀の解剖学の勃興――ヴェサリウス 5.17世紀のハーヴィ――血液循環論の確立 6.17世紀のデカルトの動物機械論 7.17世紀の博物学――「自然という書物」、顕微鏡派も現れる 8.17・18世紀の発生説論争――前成説と後成説 9.18世紀の博物学――リンネとビュフォン 10.19世紀の進化論の攻防――ラマルクとダーウィン、ウォーレス 11.19世紀の遺伝学の始まり――メンデル 12.19世紀のパストゥール、コッホ、リスター 13.20世紀の分子生物学革命―― DNAの2 重らせん構造の発見:ワトソンとクリック、フランクリン 14.20世紀後半からのバイオテクノロジーの進展 15.テストと解説
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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テスト(知識問題・論述式混合)の成績で評価します。
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使用テキスト及び使用教材 |
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テキストはありません。初回や各回に参考書を紹介します。 後期を通じての参考書として、図書館にある、八杉龍一『生物学の歴史(上)・(下)』日本放送出版協会,1984が役立ちます。また復刻版として、中村禎里『生物学の歴史』(ちくま学芸文庫)2013、あり。 各回にまとめのレジュメを配布します。 映像資料を見せることもあります。
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7. |
その他 |
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総合基礎科目です。 科学技術の歴史2(一般系科学史)とは、内容が異なるので注意してください。
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