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授業目標 |
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本授業では,Web技術をベースとした現代的かつ高度な情報システムの実装技法を習得することを授業目的とします.具体的には,Java,JSP/Servlet,データベースの組合せによるシステム開発実習を通して,高い品質のシステムを効率的に開発するための知識と手段を学びます.効率的なシステム開発の手段の一つとして,本実習ではフレームワークを導入します.フレームワークの使用方法を同時に学ぶことにより実践的な能力の習得を目指します.
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2. |
授業概要 |
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Javaにおける業務向けシステムを開発するための仕様としてJava Platform Enterprise Edition(Java EE)があります.この中に,Webベースシステムを構築するためのJava ServletやJava Server Pages(JSP)に関する仕様が定義されています. ServletやJSPは近年のWebベースシステムを支える重要な技術であり,大規模なWebベースシステムでも多く採用されています.本授業ではServletやJSPと,これらに関するフレームワークを使用したシステム開発技法の基礎を学びます.次に,PBL(Project Based Learning)方式によるシステム開発実習を通して実践的な技術を習得します.
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3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
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当授業はプログラミング1~4で学習したJavaプログラミングの知識が必須です.また,ウェブ技術1・2,データベース論,情報システム開発技法,プロジェクト演習,プロジェクト管理,情報システム実習1・2など,各講義で学んだ知識も必要です.これらの講義の復習を奨めます.
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4. |
授業計画 |
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【第1~3回】JavaによるWebベースシステムの開発技法 ・Eclipseを用いたServlet/JSP開発 【第3~7回】WebアプリケーションフレームワークStruts 2による開発技法 ・Struts 2とMVCモデル,オブジェクト・ライフサイクル ・JSPとカスタムタグ ・バリデーションとエラー処理のための機能 【第8~13回】Webベースシステム開発実習(PBL) ・要件分析,外部設計,ドキュメント管理手法 ・内部設計,テスト計画 ・システム開発,バージョン管理システムの活用 ・テスト技法,バグトラッキングツールの活用 【第14,15回】システム開発成果 発表会
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5. |
成績評価の方法、基準 |
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セルフチェックテスト,課題レポート,PBLへの参加状況(成果物及び進捗報告の内容),最終回のプレゼンテーションの結果(発表態度,質疑応答への参加状況)を,それぞれ,10%,40%,25%,25%の割合で評価します.課題レポートについては,発展課題に取り組んだり,与えられた課題要件に独自の工夫を加えたりするなど内容を充実させた場合に加点します.
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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当講義では主な教材をLMSにおいて提供します.他,参考書として下記を紹介します. 参考書 ・岡田 賢治著:はじめてのJavaフレームワーク―Struts1・2/Spring/Hibernate対応,秀和システム ・掌田津耶乃著:Eclipse3ではじめるJavaフレームワーク入門―Seasar2/Struts2対応,秀和システム ・四次元データ著:Apache Strutsアプリケーション開発入門,ソフトバンククリエイティブ ほか,Java JSP/Servletやフレームワークなどに関する書籍など.
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7. |
その他 |
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LMSを活用したe-Learningコンテンツを提供します.ほか,Java JSP/Servletに関する参考書やWebコンテンツなどが豊富に存在しているので,適宜活用することを勧めます.参考書などの活用を勧めます.
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