1. |
授業目標 |
|
教育の目的、目標を達成するためには、教育の方法および技術を考えることは重要な課題です。 何かを教えるための方法をどのように計画し、材料をどのように準備し、成功したかどうかをどのように確かめるかを体系的に学びます。 あわせて、将来教職を希望する学生に必要とされるコンピュータ利用技法の習得を目指します。
|
2. |
授業概要 |
|
授業デザインの基礎的な内容について学びます、 ・授業開発の手順や手法を学びます ・それらの手法を各回の授業で演習していきます ・さまざまな授業の形態を計画し体験します(グループでの協同学習、Web教材を使った学習、個別学習) 教材の設計や作成をコンピュータを使って効果的に行う方法を考えます。特に教育コミュニケーションの手段としてコンピュータ・メディアを取り上げ、教材作成の中に生かしていきます。
|
3. |
準備学習(授業時間外の学習) |
|
各回ごとにLMSに授業のまとめのスライドと課題を提示します。期限内に課題を提出してください.各回の課題の積み重ねで,教材を作成していきます.
|
4. |
授業計画 |
|
講義の間に,受講生一人ひとりが教材を自作し,その教材作成についての報告書を作ります.教材のテーマは,1時間程度で独学できるような内容を受講者一人ひとりが設定します.教材を作成し,テストし,修正していく過程で,必要な理論や手法を学んでいきます. 毎回の授業は次のような部分から成り立っています ・ 教材を作るために必要な理論や手法を学ぶ ・ 学んだ内容をもとに,教材つくりを段階的に進める. 各回の内容は以下参照. 第1回:授業の目的,授業の進め方の説明.受講者一人ひとり,教材のテーマをいくつか考える. 第2回:システム的な教材設計・開発の流れを把握する.開発する教材のテーマを決める. 第3回:教材の責任範囲を明確にする.開発する教材の出入口を明らかにし,学習目標を明確化する. 第4回:評価について学び,学習課題に適したテストを考える.開発する教材の前提テスト,事前・事後テストを作成する. 第5回:小テスト1(テキスト第3,4章).教材作成の企画書の書き方.開発中の教材について企画書を作成する. 第6回:作成した企画書のチェックと修正. 第7回:課題分析の手法を学ぶ.開発中の教材について課題分析図を作成する. 第8回:指導方略とは何か,また,その手法を学ぶ.開発中の教材について指導方略表を作成する. 第9回:教材の媒体の特徴や,開発の注意点を学ぶ.開発中の教材について指導方略に沿って教材を開発する. 第10回:小テスト2(テキスト5,6,7章).教材をより良いものにするための形成的評価について学ぶ開発中の教材について形成的評価に必要なものをそろえる. 第11回:形成的評価の手順と留意点を学ぶ.マニュアルも含めた教材パッケージを完成する. 第12回:時間外で実施した教材の形成的評価について、結果を解釈する. 第13回:開発した教材について形成的評価の改善点を考える. 第14回:学習意欲を高めるための工夫を考える.開発した教材について意欲を高める工夫をする. 第15回:報告書のかき方を考える.開発した教材の報告書を完成する.
|
5. |
成績評価の方法、基準 |
|
・15回の授業を通して教材作成をします。各授業時に課す課題と最終的に作成された教材に対する評価 ・2回の授業内テストと期末定期試験の評価 ・各授業時における授業への参加度
|
6. |
使用テキスト及び使用教材 |
|
テキスト:鈴木克明著 『教材設計マニュアル 独学を支援するために』北大路書房 授業前にLMS上に、課題や資料を提示する。 その他の教材開発に必要なメディア(各受講者の教材の内容によりますが,表計算ソフト(Excel)、プレゼンテーションソフト(Power Point)、ビデオ編集ソフトなど) 参考図書:赤堀侃司著『改訂版 授業の基礎としてのインストラクショナルデザイン』日本視聴覚教育協会
|
7. |
その他 |
|
教育のさまざまな場面でマルチメディアの利用は進んでおり、必要な場面でこれらを効果的に使える教員が望まれます。この科目では授業デザインの理解と同時に、コンピュータスキルの向上をもうひとつの目標としています。
|