Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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数学科教育法2(Mathematics Teaching 2) 福田 千枝子
3年 後期 教職科目 2単位
【資格・後】 15-1-0889-2602

1.
授業目標

中・高等学校における教科「数学」について、その教育目標、内容、指導方法について、数学教育の体系的・系統的カリキュラムのなかに位置付けて理解することが目標です。教材開発、模擬授業等、実践的な場を通してそれらを習得します。

2.
授業概要

高等学校数学の基礎力確認と教材研究。
模擬授業を計画・実施し実践力を身につけます。
テクノロジーを利用した教材も含めて、様々な教材開発の手法を考えます。
身近にある数学的な話題を探し、生活との結びつきを考え教材化します。
模擬授業やスモールトークを通して授業でのコミュニケーションの技術を学びます。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

LMSに授業の計画を提示し、授業は演習中心に進めます。
前回の授業終了後、次の授業の準備のためにLMSを確認して必要な準備(資料や確認問題のダウンロード、プリントアウト、確認問題を解く等)をし、次の回に出席してください

4.
授業計画

第 1回:授業の進め方(課題採点・解説の担当者 及び、模擬授業担当者を決めます)
高校数学基礎力の確認と指導力育成のために
第2から15回 LMSに提示してある確認問題を提出する。あらかじめ決められた担当者は、それを採点し、次の授業で解説をします。(担当者は事前に必ず打ち合わせをします。)
第 2回:対数関数(数2)  模擬授業準備(1)
第 3回:微分(数2)    模擬授業準備(2)
第 4回:積分(数2)    模擬授業(1)
第 5回:ベクトル(数B)   模擬授業(2)
第 6回:数列(数B)     模擬授業(3)
第 7回:中間試験
第 8回:関数(数3)    模擬授業(4)
第 9回:極限(数3)    模擬授業(5)
第10回:微分法と応用(数3) 模擬授業(6)
第11回:積分法とその応用(数3) 模擬授業(7)
第12回:式と曲線(数3)   模擬授業(8)
第13回:新しい指導要領に含まれる単元 「複素数平面(数3)」模擬授業(9)
第14回:新しい指導要領に含まれる単元 「データの分析(数1)」模擬授業(10)
第15回:新しい指導要領に含まれる単元 「課題学習(数1)」 模擬授業(11)

5.
成績評価の方法、基準

各回ごとに提出する基礎力確認問題
確認問題の採点や解説とスモールトークの評価。
模擬授業の計画と実行力、他の学生が行う模擬授業や授業研究・評価への参加度
中間試験と期末定期試験

6.
使用テキスト及び使用教材

以下の資料は指導計画作成時に必要です
・文部科学省(2009年12月15日発行)『高等学校学習指導要領解説 数学編・理数編』実教出版
・国立教育政策研究所 教育課程研究センター(2012年7月 発行)『評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料【高等学校 数学】』教育出版
・中学校・高等学校教科書、参考書(各自が使用したもので可、特に指定はしないが必須です)
参考サイト
・文部科学省 http://www.mext.go.jp/a_menu/01_c.htm
参考図書 
・文部科学省(2008年 発行)『中学校学習指導要領解説 数学編』教育出版
・国立教育政策研究所 教育課程研究センター(2011年11月 発行)『評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料【中学校 数学】』教育出版
図書館に数社分の中学数学・高校数学の教科書が備えてあるので比較し参考にしてください。
その他、授業でプリントを配布します。
LMS、数学教育用のソフト(Grapes、Geogebra)

7.
その他

中学校・高等学校においては生徒自身が数学を楽しいと感じ、数学に触れ、自分で考え、数学を発見することが大切です。その立場に立って、数学教育における指導内容・方法を考えていく。実際にもの(教材)を作り模擬授業をしながら、学生参加型で数学を楽しむ工夫をしたいので、学生の積極的な発言・参加を期待します。