Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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交通経済学(Transportation Economics) 山川 充夫
3年 後期 専門 地域経済系選択 2単位
【地域・後】 15-1-1170-3198

1.
授業目標

交通アクセスの改善と地域経済の発展との関係を学びます。

2.
授業概要

交通アクセスの改善は地域経済の発展と住民厚生の向上をもたらします。同時に交通の改善は地域間の競争を激化させ、地域間の分業関係の強化とともに不均等発展をもたらす契機にもなります。この授業では交通手段の発展と交通網の編成が地域経済の発展や衰退にどのように影響するのか、住民厚生の公正性や平等性を確保するためにはどのような取り組みが必要なのか、またあたらしい交通手段を軸としたまちづくりはどのようにあるべきかを考えます。

3.
準備学習(授業時間外の学習)

・毎回、次回の講義資料を配布するので、事前に何がわからないのかをあらかじめはっきりさせておくことが必要です。
・地方自治体の地域公共交通計画やローカル交通などについてWebを活用した調査を課します。
・ローカル鉄道に乗りましょう。

4.
授業計画

第 1 回 ひと・もの・かね・ちえの移動
第 2 回 経済学体系と交通経済学:A.スミスと交通経済
第 3 回 交通(アクセス)権と公共性:交通サービスの価値的特性
第 4 回 資本主義経済の発展と交通:鉄道が国有化された意味
第 5 回 資本主義経済の成熟と交通:国鉄が民営化された意味
第 6 回 鉄道(高速)網の整備・廃止と地域経済:沿線地域の喜怒哀楽
第 7 回 地方鉄道と3セク鉄道の命運
第 8 回 大都市圏の民鉄の発展と交通問題
第 9 回 地方圏におけるLRTの可能性:宇都宮市の挑戦
第10回 地域公共交通とまちづくり
第11回 国際交通ハブ機能の整備と地域経済発展
第12回 日本の物流システムの変革
第13回 観光交通の経済学
第14回 まちづくりと自動車交通:コンパクトなまちづくり
第15回 定期試験、まとめ:地域公共交通の新たな価値創造

5.
成績評価の方法、基準

・出席・感想文点:25点→毎回、授業に関する感想文の提出を求めます。その記載内容によって1~2点の幅があります。累積点の上限は25点です。
・調査課題:25点(授業時に適宜、指示します)

6.
使用テキスト及び使用教材

テキストは使用しません。資料は適宜配布します。

7.
その他