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授業の内容(Course Description) |
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現実の経済を分析するためにはデータが必要です。経済統計学の授業は、多種多様な経済問題を分析していく上で必要とされるデータの基礎知識を理解し、その分析手法を身につけることを目的としています。 経済データには人口、労働、家計、農業、鉱工業、金融など個別分野の基礎統計だけでなく、物価や国民経済計算などマクロ分野の加工統計まで様々なものがありますが、具体的にどのようなデータが存在し、またそれらはどのように作られ、どんな性質をもっているのかなど、データを活用していく上で十分知っておく必要があります。 この講義では、経済統計学の入門編としてこれら様々な経済データの見方や使い方について、基本的な事項を学習し、具体的な応用例により理解を深めていくようにします。 秋期では個別産業や財政金融関連の基礎統計を理解した上で、物価や国民経済計算などマクロ分野に関する加工統計を習得します。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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① 個別産業や財政金融関連の基礎統計について、データの見方や使い方を習得すること ② 物価や国民経済計算などの加工統計について、データの見方や使い方を習得すること
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席状況(授業中に配布した確認問題の回答状況を含む)が5割程度、期末試験が5割程度で評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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廣松 毅、高木新太郎、佐藤朋彦、木村正一・共著『経済統計』(新世社、新経済学ライブラリー24)をテキストとして使います。秋期には、このテキストの第7章~第12章を使います。 また、エクセルを用いた経済統計の具体的な応用例を学習するために、以下の書籍を参考書とします。 御園謙吉、良永康平・編『よくわかる統計学Ⅱ経済統計編(第2版)』(ミネルヴァ書房) なお、上記のほか、補足的説明のために必要に応じてプリントを配布します。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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テキストの指定された部分は必ず予習しておくこと。 また、授業中に配布した応用問題で翌週提出のものは参考書等を活用して必ず解いて提出すること
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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経済統計学の授業では毎回の積み上げ学習が必要ですので、欠席しないようにすること。 また、テキスト、電卓は毎回持参すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 春期の内容の復習 【第2回】 個別産業に関する統計(1)~農業生産・食糧自給~ 【第3回】 個別産業に関する統計(2)~資源・エネルギー・製造業~ 【第4回】 個別産業に関する統計(3)~交通・運輸・情報通信~ 【第5回】 個別産業に関する統計(4)~金融・保険・商業・サービス~ 【第6回】 財政に関する統計(国の予算、地方財政など) 【第7回】 金融に関する統計(金融市場、金融機関など) 【第8回】 貿易と経済協力に関する統計 【第9回】 指数(1)~物価指数・鉱工業指数~ 【第10回】 指数(2)~労働生産性・景気動向指数~ 【第11回】 国民経済計算(1)~国民経済計算体系 (SNA)・産業連関表~ 【第12回】 国民経済計算(2)~日本経済の循環・2つの経済主体別分類~ 【第13回】 国民経済計算(3)~各勘定の特徴~ 【第14回】 地域統計 【第15回】 秋期のまとめと期末試験
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