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授業の内容(Course Description) |
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第一に、ベンチャービジネスとは何かを、複雑な社会・経済のシステムの中での「成長のための不可欠な仕組み」としてその本質を、前期で学習した。これを基礎に、自分なりの‘私の創業案’を起案するための方法について学習を行う。 第二に、ベンチャー企業経営の基礎知識を更に深める。 第三に、複雑で且つ予測が難しい将来の変化への対処法を学習し、自己の将来計画に生かす試みを行う。 尚、多くの国の現場で、創業者教育が盛んにおこなわれ、重要視されています。その現場の様相を、参考とすべく説明もします。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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ベンチャービジネスとは何かを、その価値、ベンチャー企業経営の技術の基礎を学ぶ。この学習成果を、成長産業の将来予測、ベンチャービジネスの創業、ベンチャー企業経営の技術を整理しながら、実践的な「私の創業案」を作くることで創業者精神の形成と意欲が増すことを期待する。同時に、魅力・迫力・実力がある「私の創業案」を伝えられる技術も習得する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業で課題として提示するレポートの提出内容及び最終レポート‘’私の創業案‘’による試験(60%)。朝の第一限の授業であり授業態度にみられるdiscipline(訳注:決められたことをそれが辛かろうが妥協せずに実行する強い姿勢・自制心・自己鍛錬)(40%)。これらを総合して評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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◎『ベンチャー企業』第4版日経文庫(松田 修一 著、日本経済新聞発行) ◎『事業計画書の作り方』(原尚美 著、日本実業出版社) ○『エマソン 妥協なき経営』(チャールズ・F・ナイト著、ダイヤモンド社) ○『隠れたチャンピオン企業』(ハーマン・サイモン著、中央経済社) 日本経済新聞 『私の履歴書 鬼塚喜八郎』(鬼塚喜八郎著、日経新聞社)等 『ベンチャー企業 実戦教本』(大前研一編著 プレジデント社) 『ベンチャー創造の理論と戦略』(ジェフリー・A・ティモンズ、ダイヤモンド社) 『世界経済史―バランスシートで読み解く』(ジェーン・グリーン・ホワイト、日経BP社)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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日本経済新聞『私の履歴書』の内容、各自の周囲のビジネスの創業事例に注目し、ベンチャービジネス創業の実例として、興味を持って学習してください。テキストの◎は、購読することを薦めます。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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日本経済新聞を読むようにしてください。 ベンチャービジネスの学習は、ベンチャー企業を創業することばかりでなく、企業に就職する場合、またスペシャリストを目指す場合等のキャリア形成の多様な展開に対しても、勉強になります。自立した生活及びより良い人生を創造していくという観点でも多いに、企業家精神を学習してください。 私の創業案を効果的に発表する技術を学習願います。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 総論1 ベンチャー企業とはなにか/スタートアップについて 【第3回】 総論2 複雑系社会経済システムでの企業成長のダイナミクス 【第4回】 現場から:ベンチャービジネス創業者の育成の現場 【第5回】 事業計画作成の技術 【第6回】 事業開発と事業マネージメント 【第7回】 事業を支える理念、動機、思想(事例:ドイツ Hidden Champions) 【第8回】 現場から:ベンチャー企業CEO/事業の目論見と現実のギャップ 【第9回】 ベンチャー企業経営/財務マネージメント 【第10回】 ベンチャー企業経営/EXIT戦略(IPO、M&A等) 【第11回】 ベンチャー企業経営/成長領域及び市場戦略 【第12回】 現場から:地方経済(事例:福島県)と創業者たち 【第13回】 「私の創業案」 その1 【第14回】 「私の創業案」 その2 【第15回】 「私の創業案」 コンペティション(発表と評価)
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