1. |
授業の内容(Course Description) |
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刑法総論の基礎を理解していることを前提とし、その重要論点についての考え方が、主要な判例(おおむね「刑法判例百選I」に掲載されているもの)において具体的事案の中でにどのように反映されているか講義する。学説の対立があるものについて、裁判所がどのような判断をしているかという観点も学ぶ。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①刑法総論の基礎的な内容を確認しつつ、ある程度進んだ理解ができるようにすることを目標とする。 ②刑法総論に関する知識を踏まえ、具体的事案に即した当てはめについて考察できるようにする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末の筆記試験の成績を基礎としつつ、日常評価(出席状況、授業への取組み等)を評価区分の境界近くの場合の判定や最低合格ラインへの到達の判定に反映させる。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:別冊ジュリストNo.220『刑法判例百選I総論〔第7版〕』(有斐閣)
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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刑法に関連するニュースに関心をもつこと。 復習として、授業で取り上げた事案の「解説」の全文を通読しておくこと。(欠席した場合は、特に入念にフォローしておくこと。) 適当な刑法総論概説書を参考にされたい。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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①[関連科目]刑法総論I・IIを履修済みであることが望ましい。 ②授業には、テキストと(小)六法を持参のこと。ノートをとること。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 導入説明、罪刑法定主義、両罰規定 【第2回】 不作為犯、因果関係(1) 【第3回】 因果関係(2) 【第4回】 実質的違法性 【第5回】 正当防衛、緊急避難 【第6回】 責任能力、故意(1) 【第7回】 故意(2) 【第8回】 過失(1) 【第9回】 過失(2) 【第10回】 未遂 【第11回】 共犯(1) 【第12回】 共犯(2) 【第13回】 共犯(3) 【第14回】 罪数 【第15回】 補遺・復習(授業内試験とする場合あり) 計画は、一応の予定であり、授業の進捗状況により変更もあり得る。
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