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授業の内容(Course Description) |
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【共有できる宗教文化】
無宗教であったり信仰が異なったりしていても「共有」できる宗教文化について学び、考える。宗教文化は、宗教が関わる生活様式とその形成物群である。仏教が関わる文化は仏教文化、キリスト教が関わる文化はキリスト教文化である。
激しく対立しテロリズムにまで傾斜する宗教がある一方、長い伝統のなかで形成されてきた宗教文化には無宗教であったり信仰が異なったりしていても共有できるもの、体験したり学習できるものがある。それらは異なる宗教文化や世俗文化との境界面として存在し、共存のためのクッションの役割をもつ。
世界遺産、仏像、クリスマス、初詣などに新たな照明を当てつつ「共有宗教文化」について理解を深める。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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日本と世界の宗教文化について現代を生きる大学生に欠かせない柔軟な知的姿勢を身に着ける。筆記試験において、学んだ内容をふまえ解説しながら、独自に考えた感想を加え1000字以上の考察を効果的に論述する力を培う。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業参加(60%)、授業内期末試験(40%)を目安とする。期末試験のテーマは試験の1~2週間前に発表する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要な資料はプリントで配布する。
参考文献
『共存の哲学−複数宗教からの思考形式』濱田 陽 著、弘文堂、2005
『宗教の事典』山折哲雄監修、朝倉書店、2012
*メディアライブラリーセンター指定図書コーナーに配置
『宗教学事典』島薗進他編、丸善、2010
『共存学Ⅱ』『共存学Ⅲ』古沢広祐編、弘文堂、2014、2015
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義ノート・配布資料を復習する。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業に出席し、講義内容の理解を積み重ねていくことが必要である。論述力を養う準備として、効果的にノートをとる必要がある。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
共有宗教文化とは何か
【第2回】
宗教・無宗教の三極構造:自分の立ち位置を定める
【第3回】・【第4回】
自然とともにある宗教文化:世界と日本
【第5回】・【第6回】
世界と日本の宗教的カリスマたち
【第7回】・【第8回】
共有できない宗教文化について:専有宗教文化
【第9回】・【第10回】
対立する宗教、対立する無宗教について根本的に考える
【第11回】・【第12回】
複数宗教経験とは何か
【第13回】・【第14回】
宗教文化の共振(レゾナンス)
【第15回】
全体講評・授業内期末試験
*社会状況、国際情勢の変化に応じて新しいトピックを積極的に加えるため、以上の順序は入れ替わることがある。
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