Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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算数科教育基礎研究 中島 繁雄
選択  2単位
【初等教育】 15-1-1333-3355-08

1. 授業の内容(Course Description)

 算数科・数学科は,他教科と比べて系統性が明確である教科です。中学校・高等学校の数学科学習内容を振り返り,小学校算数科の学習内容の重要性を考えていきます。そのために,中学校数学及び高等学校数学Ⅰ,A程度の学習内容の理解を図ります。
 算数科教育を推進するに当たって,単元の教材研究,学習指導の在り方,授業設計等を行うための数学的素養を身に付けます。
 この科目では,与えられた課題(定義や法則,演習問題等)について,グループや全体の場で説明し合う機会をできるだけ多く設け,主体的に学ぶ態度の育成を図ります。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 中学校数学,高等学校数学Ⅰ,数学Aなどの基礎的な学習内容を理解します。算数科の4領域「A数と計算」,「B量と測定」,「C図形」,「D数量関係」の指導に生かす基礎的な数学の知識や考え方について以下の領域で習得します。
 1.数と式:乗法公式と因数分解,平方根の計算,一次方程式,連立方程式等
 2.関 数:一次関数,二次関数,連立方程式の解とグラフ等
 3.図 形:三平方の定理,論証と証明,図形の面積,体積等
 4.資料の活用:柱状グラフ等のグラフ,代表値と散らばり等

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 主体的な学びと積極的な授業参加を重視します。以下の3点で,総合的に判断します。
 1.出席と授業態度(関心・意欲・態度)…20%
 2.積極的なグループ協議,全体協議での発表(コミュニケーション力)…20%
 3.数学の基礎的・基本的な知識及び技能の習得(数学的な考え方),(技能),(知識・理解)…60%

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 参考文献等は適宜紹介,用意する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 学んだことを再確認し,算数・数学に関心をもつこと。
 時間外における自学・自習を積極的に行い,基礎的・基本的な数学の知識及び技能を習得すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 欠席,遅刻はしないことです。
 現小学校学習指導要領の趣旨は「生きる力」の育成をさらに推進することであり,keywordは「自ら」です。
 近い将来,小学校教員になる学生たちは,算数・数学に関心をもち,真剣に,自ら学ぶ姿勢をもち続けてほしいと願っています。その姿勢が,これから出会う子どもたちに以心伝心し,子ども自ら主体的に学ぶ態度の育成に必ず繋がると確信するからです。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
  オリエンテーション,小学校算数科,中学校数学科,高等学校数学の目標及び主な内容と系統性
  全国学力・学習状況調査問題の取組と問題の趣旨
【第2回】
 「数と式」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第3回】
 「1次方程式」,「1次不等式」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第4回】
 「比例,反比例」,「1次関数」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第5回】
 「関数とグラフ」,「2次関数」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第6回】
 第1回~第5回の総括的評価と自己評価
【第7回】
 「三角形の合同条件,相似条件」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第8回】
 「図形の証明」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第9回】
 「図形の面積,体積」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第10回】
 第7回~第9回の総括評価と自己評価
【第11回】
 「三角形の内角と外角」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第12回】
 「各種グラフ」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第13回】
 「データの分析(ヒストグラム)」等の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第14回】
 「場合の数」,「確率と統計」の学習内容の理解に向けた個別学習及びグループ協議,全体協議
【第15回】
 第11回~第14回の総括評価と自己評価