Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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教育心理学研究法 II 滝聞 一嘉
選択  2単位
【教育文化】 15-1-1334-0329-04

1. 授業の内容(Course Description)

 教育心理学においては実験、観察、調査、検査などの手法を用いて研究がなされますが、そこで得られるデータの多くは統計的に分析されます。本講義では、教育心理学研究において得られるデータの統計的な分析手法について基礎から解説します。
 本講義は、以下のいずれかまたは両方に該当する学生を対象としています。
 第一は、認定心理士の資格取得を志す学生です。「教育心理学研究法 I 」および本講義は認定心理士の資格取得のための必修科目となっています。また、内容的にも、同じく認定心理士資格取得の必修科目である「教育心理学実験 I・II(2年次開講)」を受講する上で必要な知識を含んでいます。
 第二は、3年次の教育学演習や4年次の卒業研究において、実験や調査などを実施してデータを得て、それを統計的に分析して客観的な結論を出したいと考えている学生です。そうした実証研究を行う上で必要な知識を解説します。
 授業の形式としては、まず分析手法の原理を学び、その上で実際に分析練習を行うというやり方をとります。分析を行う際の数値計算は、電卓とパソコン(Excel)を用いて行います。本講義では、統計分析の基礎をしっかりと固めることを目指して分析の手順とその意味をひとつひとつ確認していきます。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 教育に関わって生じる様々な心理的な現象や問題について、恣意や独断や偏見を排して科学的にデータを収集し考察する態度とデータ分析の実践的技能を身につける。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 期末テスト(40%)、小テスト(30%)、平常点(30%)を総合して評価します。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 配布プリントを教材として用います。
 参考文献は授業中に指示します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 教材の指定箇所を読んでおくこと。
 授業終了時に示す課題をやること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

1)統計分析の学習は積み上げが大切です。度重なる欠席は致命的となります。
2)パソコン(Excel)によるデータ分析はMELICの情報学習室で行いますが、情報学習室の利用可能日が流動的であるため、授業スケジュールに変更が生じる可能性があります。あらかじめご了承ください。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 変数の種類、度数分布①
【第2回】
 度数分布②
【第3回】
 代表値、散布度①
【第4回】
 散布度②
【第5回】
 基準化と基準値・偏差値①
【第6回】
 基準化と基準値・偏差値②
【第7回】
 相関分析①
【第8回】
 相関分析②
【第9回】
 母集団と標本
 標本相関係数の分布 
【第10回】
 無相関検定①
【第11回】
 無相関検定②
【第12回】
 標本平均の分布
【第13回】
 平均値の検定①
【第14回】
 平均値の検定②
【第15回】
 補足とまとめ