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授業の内容(Course Description) |
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この授業は、文献・地名・地形・遺跡の状態などから総合的に過去の歴史現象を考えていこうとするものです。具体的には日本の古代史上の地理的問題を扱ったテキストを読みながら、多くの作業をやっていきます。作業には地図帳・歴史資料集などを多用しますので、地名や用語などを調べられる書籍を各自で用意して下さい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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この授業の目的は3つあります。1つは古代日本史に関連した空間的位置関係を明確に把握すること、2番目には日本史に関する基礎的知識を確立すること、そして3番目には歴史地理学というものの研究方法を理解することです。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業に3分の2以上出席することが大前提です。その上で評価はおおよそ授業における作業10%、レポート20%、試験70%の割合で行います。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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市大樹著 『すべての道は平城京へ』 吉川弘文館 2011年
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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学期中に2回の課題レポートの提出してもらいます。6,000字(400字詰原稿用紙なら15枚)程度のレポートにして提出してもらいます。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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この授業を契機として、なるべく多くの文字資料を読み、地形を歴史的に観察する習慣を獲得して下さい。目安として前期に10冊くらいを目標にして下さい。なお、「授業の計画」の進度については受講者の希望や作業の進捗状況に対応して、変更の可能性があります。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の進め方 評価の方法 【第2回】 地形に残る歴史的空間 【第3回】 推古朝の土木工事 【第4回】 藤原京の建設 【第5回】 東国の開発 【第6回】 七つの道 【第7回】 ヤマトタケルの伝承 【第8回】 駅の経営 【第9回】 伝馬の制度 【第10回】 壬申の乱の舞台 【第11回】 道路を行きかう人々 1 【第12回】 道路を行きかう人々 2 【第13回】 外敵侵入 【第14回】 平城京の儀礼 【第15回】 まとめと試験
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