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授業の内容(Course Description) |
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家族には、人の一生のように誕生から終わりまでの「一生」がある。一組の男女の結婚により誕生した新しい「家族」は、子どもの誕生とともに人数が拡大し、子どもの成長とともに活動範囲や活動量が増加していく。しかしやがて、子どもが成人したり結婚したりして独立し、自分自身も高齢となって活動範囲も狭まるとともに、家族の人数も活動量も縮小に転じ、最後のメンバーの死とともに家族の役目が終わっていく。また家族は、その時代の価値観や経済状況などにも影響を受け、変化する面がある。例えばバブル期の経済状況やゆとり世代という言葉に代表される個性重視の教育方針などは、個人のみならず家族の消費傾向や余暇の使い方、しつけ方などにも影響を及ぼしていると考えられる。 この授業では、文献講読とディスカッションにより、このような家族の誕生期・拡大期・縮小期というライフサイクルを理解するとともに、子育てをめぐる世代間の葛藤や夫婦間の葛藤、子どもの非行やひきこもりなど、家族の中に生じる様々な課題や問題について考える。前期の授業ではまずは、小グループに分かれた自由討論により、自分の意見を表明することの楽しさを味わえるようになることを目指したい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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・家族の誕生期・拡大期・縮小期というライフサイクルを理解する。 ・現代家族を巡る、様々な課題や問題について検討する。 ・基礎的な文献・資料を検索することができるようにする。 ・発表やディスカッションなどを通して、傾聴力やプレゼンテーション力を磨く。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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3分の1以上欠席した者には単位を与えない。2回の遅刻(15分以内)は欠席1回とみなす。 ・出席しディスカッションに参加すること(40%) ・発表すること(40%) ・期末テストを受けること(20%)
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:特に指定しない。 参考文献:適宜紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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授業前には必ず、事前に配布された文献や資料を読み、疑問や意見を積極的に発言できるよう準備をすること。 期末テストは、配布された資料や文献を元に行う。資料を整理保管しておき、適宜見直して備えること。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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家族をめぐるニュースは、少子化対策、保育園拡充、不登校やいじめ対策、青年のひきこもりやニート対策など、多岐にわたる。情報は日々更新されていくので、これらの問題について積極的に新しい情報を取り込み、自分ならばどうするかどう考えるかなど、意見を持つようにすること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の進め方についてのオリエンテーション。 【第2回】~【第14回】 文献についての発表とディスカッションを行う。 【第15回】 まとめとテスト
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