| 1. |
授業の内容(Course Description) |
|
こころの成立ちの背景には、脳を中心とする神経活動が存在します。そのように考えられるようになったのは1600年代のことですが、1900年代の初めになって、ようやく脳波による非侵襲脳機能測定が可能になりました。脳機能計測学Ⅰでは、脳の機能解剖学を確認したうえで、脳機能測定の成果によって解明されたこころの成立ちを理解していきます。脳機能計測学Ⅱでは、脳波・脳磁界測定法・機能的磁気共鳴画像法・近赤外分光法などの最新の脳機能計測法を、代表的研究成果とともに紹介していきます。
|
| 2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
こころがどのような神経活動によって成立つかを説明できる。
|
| 3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
試験成績・出席状況等を合わせて、学期末に総合的に評価する。
|
| 4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
『脳のしくみがわかる本』 寺沢宏次(監修) 成美堂出版 『脳の探検上』『脳の探検下』ブルーム他著 久保田競(監訳)講談社ブルーバックス 『ピネル バイオサイコロジー 脳―心と行動の神経科学』ピネル(著)佐藤敬他(訳)西村書店
|
| 5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
関連する図書を積極的に読むことを期待します。
|
| 6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
学習意欲のある熱心な学生の参加を期待する。神経・生理心理学Ⅰ・Ⅱを履修していることが望ましい。
|
| 7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 脳機能計測学の基本概念を理解する。講義全体の概説を行う。 【第2回】 脳神経系の全体構造と機能について概説する。 【第3回】 ヒトの脳の特徴と脳神経系の発生について概説する。 【第4回】 大脳皮質の細胞構築およびブロードマンの脳地図について講述する。 【第5回】 脳機能局在研究の歴史について講述する。 【第6回】・【第7回】 前頭葉機能とその評価方法について講述する。 【第8回】・【第9回】 頭頂葉機能とその評価方法について講述する。 【第10回】・【第11回】 側頭葉機能とその評価方法について講述する。 【第12回】・【第13回】 後頭葉機能とその評価方法について講述する。 【第14回】 脳の可塑性について講述する。 【第15回】 まとめ、講義内容に関する質疑・応答等を行う。
|