Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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スペイン文化論 I 大國 雅子
選択  2単位
【外国語】 15-1-1410-3766-01

1. 授業の内容(Course Description)

 スペインはベラスケス、ゴヤ、ミロ、ダリ、ピカソ、ガウディなど世界的に有名な画家や建築家を輩出し、エル・グレコ、ルーベンスなど多くの外国人画家が活躍した国です。I ではエル・グレコからムリーリョまでの絵画作品の他に、スペインに大きな影響を及ぼしたイスラム文化、レコンキスタ、対抗宗教改革、他のヨーロッパ諸国との関係なども解説し、歴史的・政治的背景からスペイン美術を考えます。授業ではスライドの他に、ビデオやテレビの美術番組や動画などを使用し、絵画作品のみならず歴史遺産、建築、彫刻、写本などを幅広く紹介します。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 美術を切り口に、スペインの地理、歴史、宗教、歴史遺産、習慣などさまざまな点にも興味を広げていくことを目指します。また代表的な作品について、それらがどのような時代背景の中で生み出されたのかを、自分なりに考えられるようになることを重視します。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 期末試験 50%、 中間試験 20%、平常点 30%(出席、授業参加)

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 プリント、DVD、スライドなど。参考文献表を配布します。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 授業では学習に役立つ書籍、TV、DVD、ネットのサイトや動画などを紹介します。それらを活用して、可能な限りスペインの美術作品や世界遺産などに親しんで下さい。授業ではカラー画像を配布しないので、図書館やネットなどを利用して復習し、自分なりの「スペイン文化ノート」を作って下さい。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 スペイン美術を理解するためには、聖書、ギリシャ・ローマ神話、イスラム文化、ヨーロッパの地理、歴史など幅広い知識が必要です。MELIC、身近な図書館、美術館、TV、ネットなどを積極的に活用しましょう。特にIでは歴史の説明が多くなりますので、自分が使いやすい年表を持参することを勧めます。
 なお、授業中は携帯電話、スマホ、タブレットPC、ゲーム機器などの使用は禁止しています。特に画像や映像資料を撮影した場合には、受講をお断りする場合があります。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

 授業の進行状況によって一部変更になる場合があります。
【第1回】
 ガイダンス、スペインの主な美術館の紹介
【第2回】
 古代イベリア半島の美術
【第3回】
 ローマの遺産と西ゴート美術
【第4回】
 スペインのイスラム文化 I ~メスキータとアル・アンダルスの美術
【第5回】
 スペインのイスラム文化 II ~レコンキスタ、アルハンブラ宮殿
【第6回】
 中世ロマネスク美術、ムデハル様式とモサラベ様式
【第7回】
 中間試験、対抗宗教改革と美術
【第8回】
 エル・グレコ I
【第9回】
 エル・グレコ II
【第10回】
 イベリア半島のバロック彫刻
【第11回】
 バレンシア派とリベーラ
【第12回】
 セビーリャ派 I ~スルバラン
【第13回】
 セビーリャ派 II ~ムリーリョ
【第14回】
 総復習
【第15回】
 期末試験