1. |
授業の内容(Course Description) |
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様々な機会に、様々なメディアを通して、様々な方法で、私たちに様々な情報が届けられてくる。現在は"情報の氾濫状態"と言っていい。私たちはそれらの情報から、どれとどれを取捨選択し、どのように享受し、蓄積していけばよいのか。そのことを、前期の「社会情報論I」に続いて、映像素材なども使い、<文化>という側面から省察していきたい。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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情報と文化の関係を把握し、実社会や実生活に様々の場面に活かしていく。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業中に出題するレポートと出席率による評価。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献:『社会情報論』建帛社 前野和久『情報社会論上・下』砂書房
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義概要などを参考にして、講義に出てきそうな人物、書籍、映像などについて、あらかじめ簡単に調べたり、目を通したりしておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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出来るだけ数多くのメディアを通して、情報と文化の関連について知識と興味を持つことで、それらに対する視野と意識を広めていってほしい。 前期に開講する「社会情報論I」も履修してもらうのが望ましい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 総論―いろいろなメディアを通して情報はどのように発信され、文化としてどのように享受・蓄積されているのか。 【第2回】 日本映画と文化①―大正時代、弁士と無声映画の興隆―どのように作られ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(「弥次喜多善光寺詣り」「雄呂血」などを見ながら) 【第3回】 日本映画と文化②―昭和10年代、戦時下の日本映画―どのように作られ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(「土と兵隊」「ハワイ・マレー沖海戦」「陸軍」などを見ながら) 【第4回】 日本映画と文化③―平成年代、ジブリ映画―どのように作られ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(「火垂るの墓」「風の谷のナウシカ」「風立ちぬ」などを見ながら) 【第5回】 文学と文化①―小説や詩や評論などはどのように書かれ、読まれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(夏目漱石の小説「吾輩は猫である」「坊ちゃん」を、文字表現と映像表現を比較しながら) 【第6回】 文学と文化②―小説や詩や評論などはどのように書かれ、読まれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(壷井栄の小説「二十四の瞳」を、文字表現と映像表現を比較しながら) 【第7回】 文学と文化③―小説や詩や評論などはどのように書かれ、読まれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(村上春樹の小説「風の歌を聴け」「ノルウェイの森」を、文字表現と映像表現を比較しながら) 【第8回】 演劇・演芸と文化①―どのように演じられ、観られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(文楽や歌舞伎などの古典演劇を鑑賞しながら) 【第9回】 演劇・演芸と文化②―どのように演じられ、観られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(天井桟敷や状況劇場などの現代演劇、落語などの演芸を鑑賞しながら) 【第10回】 音楽と文化①―どのように作られ、聴かれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(様々な曲と演奏者によるクラシック音楽を聴き比べながら) 【第11回】 音楽と文化②―どのように作られ、聴かれ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(様々な曲と演奏者によるポピュラー音楽を聴き比べながら) 【第12回】 アートと文化①―どのように創作され、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。 (海外の有名美術館の映像を見ながら) 【第13回】 アートと文化②―どのように創作され、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。 (海外の有名アート作品の映像を見ながら) 【第14回】 アートと文化③―どのようにデザインされ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(日本の有名美術館や有名アート作品の映像を見ながら) 【第15回】 デザインと文化―どのようにデザインされ、見られ、情報・文化として享受・蓄積されているのか。(デザインとアートの関連・比較を参考映像を見ながら)
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