Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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欧米文化 I - II 小山 郁夫
【Ⅲ】  2単位
【Ⅲ 歴史と文化を学ぶ】 15-2-2110-0225-10

1. 授業の内容(Course Description)

 秋学期は引き続き、「芸術作品としてのドイツ語」を勉強します。
 ヨーロッパの文化を知り、実感するのがこの授業の目的ですが、それにはコトバを学ぶのが最も近道ですし、本質的です。なぜならその国の文化の中心にあるものが、コトバに最も端的に表現されているからです。たとえば、「ドイツ人とは何ですか?」と質問した時に、一番確実な答えの一つは、「ドイツ語を話す人」ということになるでしょう。ドイツに住んでいても、それはすなわちドイツ人であることにはなりません。
 次になぜドイツ語が「芸術作品」であるかというと、これは、語学的にギリシャ語の伝統を色濃く引き継いでいることが一つですが、具体的には、語尾変化や、冠詞の変化が多彩であるという事です。それを「芸術的」と見るかどうかは主観の問題ですが、「フォルム(形)」を重視するヨーロッパの伝統からすると、一般的にはそう判断できると思います。ドイツ語を学ぶことによって、「形」の美しさを味わって下さい。
 授業で使用するテキストは、私は毎年厳密に選別します。理想的には自家製のテキストを使用したいのですが、まだ出来上がっていないので、今年度は市販のものを使います。そのためにおよそ五十冊以上は調べました。その中で、うれしいことに、素晴らしいものに出会いました。テキストを見ながら、外国語上達法などにも思いをはせて下さい。
 受講の際は、授業の内容として、次のことを必ず守ってください。
  1)教科書を買い、授業に必ず持ってくること。
  2)遅刻をしないこと。
  3)私語を控えること。
  4)授業中のケータイ使用は禁止です。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 1)ドイツ語の美しさに触れる。
 2)ドイツ語の持っている、論理性を体験する。
 3)ドイツ語から、ヨーロッパ文化を知る。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 期末テスト

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:
  ●テキスト(これは全員買わなければいけません;春夏同じ)
   太田達也『ニュー・エクスプレス ドイツ語』(白水社)

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 1)テキストのドイツ語会話を音読する。
 2)単語を覚える。
 3)練習問題に取り組む。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 1)教科書を買い、授業に必ず持ってくること。
 2)遅刻をしないこと。
 3)私語を控えること。
 4)授業中のケータイ使用は禁止です。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 イントロダクションと、前期の復習(最も大切なことを話しますので、必ず出席してください)
【第2回】
 Lektion Elf:「妻に民族衣装の上着を探しているのですが?」―冠詞類の変化
【第3回】
 Lektion Zwölf:「今日は妹の誕生日です」―前置詞
【第4回】
 Lektion Dreizehn:「弟を訪ねました」―動詞の3基本形
【第5回】
 Lektion Vierzehn:「中国に行ったことはありますか?」―過去形
【第6回】
 Lektion Fünfzehn:「アドバイスしてもらえる?」―3格・4格両支配の前置詞
【第7回】
 Lektion Sechzehn:「いらしてくださって嬉しいです」―従属接続詞と副文
【第8回】
 Lektion Siebzehn:「部屋を予約したいのですが」―形容詞の格変化  
【第9回】
 Lektion Achtzehn:「休暇先からの絵葉書」―zu不定詞と非人称表現
【第10回】
 Lektion Neunzehn:「まず、肉とジャガイモを切って炒めます」―受動文と関係文
【第11回】
 Lektion Zwanzig:「今後も連絡を取り合いましょう」―接続法
【第12回】
 Lektion ElfからLektion Vierzehnまでの復習と問題演習
【第13回】
 Lektion FünfzehnからLektion Siebzehnまでの復習と問題演習
【第14回】
 Lektion AchtzehnからLektion Zwanzigまでの復習と問題演習
【第15回】
 まとめと期末テスト