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授業の内容(Course Description) |
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「論理的思考」ということで、とにかくいろいろ考えてもらう、という授業です。 次のようなことをやってもらいます。
① 社会(日本、世界)のできごとや問題に関心を持つ ② それについて考える。意見を持つ。どんな意見でもよい。 ③ その意見を書く(毎回授業中)。 ④ その意見を言う。議論・討論をする。 ⑤ 文章を読み取る力をつける。 ⑥ 学期中に、小論文を書いてもらう
次のような材料を用いる予定。 *新聞・雑誌など(場合によって、ネット、ブログも)の記事、短い随筆・論文。 *写真(PP) *ビデオ *マンガ *統計や世論調査の数字資料(たとえば、「日本、中国、韓国、米国の中高生、若者の意 識の違い」といった、できるだけ身近な問題を取り上げる。
ただし、あまり堅苦しく、難しく考える必要はありません。このECCPは2年次、3年次と2年続きます。2年次は、まずこのECCPに、「論理的思考」に入って、慣れてもらう入門編です。だから、この授業はいわゆる教養課程で、まず経済や政治の問題を「深く」掘り下げるより、「広く」社会、政治、経済、文化、国際のいろいろなできごとに関心を持ち、考えてもらうことを重視します。例えば、新聞記事を読んでもらう場合も、社説などは3年次用にとっておき、この授業ではあまり扱わない予定です。 小論文は1回だけですが、毎回、ごく短い文章を書いてもらう、あるいは意見を述べてもらいます。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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とにかく世の中のできごとや問題に関心を持って、論理的に考える習慣を身に着ける、意見を書き、それにもとづいて意見を言う。文章を読む。短い文章、短い論文を書く。そうした作業にある程度慣れてもらうこと。それが、春学期の授業の目標です。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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平常点 + 小論文 を評価します。どんな意見でも、私と違う意見でも、まじめに考え、書いたり、言ったりしているものは、高く評価します。出席率も考慮します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書は使いません。「授業の内容」であげたような教材を、こちらで用意し、プリントを配ります。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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新聞・雑誌記事やテレビの報道番組などに、ふだんからできるだけ接してください。 教材を事前に配布したり、一つの教材を2~3週使ったりする場合は、授業前に目を通していてください。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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*できるだけ休まず出席してください。 *授業中、わからないことやおかしいと思うことがあれば、面倒くさいと思っても、どんどん質問してください。 *できるだけ、意見を言うようにしてください。なるべく、1回の授業で1回は声を発してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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[第1回] 初めに 説明 肩慣らし的練習(写真を見て、考える)
[第2回~8回] 2013年4月~2015年3月の2年間の日本と世界の10大ニュース。 ① 日本、国際のそれぞれについて、ニュースの一覧に目を通し、私の説明、写真を参考に、10大ニュース(最大ニュース1とほか9)を選んでもらう。 ② なぜ、そう選んだか、意見を書き、発表。 ③ 一覧の中で討論のテーマを示すので、それぞれについて、意見を書き、討論してもらう。
★春学期の最初、2年間の10大ニュース(①国際、②日本) 説明文をよく読み、私の話を聞き、PPの写真も見て、それぞれについて、最大のニュース1つとあと9つ、思うものを選んで、そう選んだ理由、こうしたニュースからわかる世界の状況と、傾向などについて、意見を書いてもらう。(日本、国際各1回)
☆それをもとに、なぜ自分はそう選んだか、発表、議論をしてもらう。(日本、国際各1回)
☆さらにニュースの中から、討論のテーマを示すので、それぞれについて討論してもらう。 <討論テーマの候補> ① テロへの対応と「自己責任」 ② 日本の女性議員の比率 ③ 「はだしのゲン」の閲覧制限について ④ 消費税率引き上げ ⑤ 少年法改正と実名・写真報道 ⑥ 米映画「ザ・インタビュー」と表現の自由 ⑦ 原発再稼働問題 ⑧ カジノ開業について
[第9回~14回] 「外国人・日本語弁論大会ビデオ採点」「『若者の生き方や進路』『社会・文化問題』『留学体験記』などについての小論文、エッセー、マンガを読んで、考える」「世論調査やアンケートの数字を読み解く」「世界の子どものビデオを見て考える」といったものを予定。
[第15回]1000字の小論文作成
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