1. |
授業の内容(Course Description) |
|
今日の日本経済はグローバル化が急速に進行していますが、それとともに、日本の「ものづくり」の心と技術が大きな注目を集めています。とりわけ、幕末から昭和前期にかけて日本各地で形成された各種の産業は、建造物や機械などが今も多く残されており、「ものづくり」の心と技術を示す近代化産業遺産として大切に保存されています。もっとも有名な近代化産業遺産に、世界遺産にも指定されている富岡製糸場(群馬県富岡市)があります。 この演習では「近代化産業遺産」を勉強し、日本経済の近代化に果たした役割を理解し、先人の努力のあとを追体験します。 はじめに『日本の近代遺産』を教科書にして、私がガイダンス的な講義をおこないます。そのあと、経済産業省の「近代化産業遺産群」(希望があれば文化庁の「近代化遺産」も加えます)にリストアップされている66の産業遺産群のなかから、各学生に、勉強したい遺産群を一つ選んでもらいます。それをもとにして、各学生は、調査の成果を教室で発表し、年度の終わりにレポートを作成します。できれば、卒業論文につなげてください。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
文献調査に加え、研究したい産業遺産を現場でくわしく観察し、関係者からヒアリングするなどして、"足で稼ぐ"実践的な研究スタイルを身につけます。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業への貢献度点(5点×15回)とレポート点(25点)との合計点によります。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
近代遺産選出委員会編『日本の近代遺産』日本経済新聞社(新書判)
|
5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
|
近代化産業遺産を身近に感じてもらうために、第一歩として、富岡製糸場へ実地見学に行きます。各学生は、できれば、それ以外の近代化産業遺産にも実地見学してください。
|
6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
各自の選択した産業遺産が、なぜこの「産業」なのか、なぜこの場所に「遺産」として残っているのか、等を考えてください。「なぜ」という疑問を持って調べることが重要です。
|
7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 ガイダンス 【第2回】 講義「産業遺産とはなにか①」 【第3回】 講義「産業遺産とはなにか②」 【第4回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告① 【第5回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告② 【第6回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告③ 【第7回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告④ 【第8回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑤ 【第9回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑥ 【第10回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑦ 【第11回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑧ 【第12回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑨ 【第13回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑩ 【第14回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑪ 【第15回】 「近代化産業遺産群」の紹介報告⑫
|