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授業の内容(Course Description) |
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人は権利を有し、義務を負うことができ、その権利や義務は、法律行為を中心とする権利変動原因によって、発生し、消滅し、またはその内容が変更される。権利変動原因としての法律行為は、その要素として意思表示を含む。そして、意思表示に何らかの瑕疵があるときには、法律行為の効力が否定されることになる。 民法は、意思表示の瑕疵を、心裡留保、虚偽表示、錯誤、および詐欺・強迫の問題として扱う。 本講では、法律行為の効力に関わる意思表示と、その瑕疵に関するこれらの問題を中心に、民法総則を詳説する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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民法総則に規定される意思表示の諸論点を理解し、各種資格試験等でも頻出するこの領域の問題で正解を得られるような実践的理解を身につけることを目標としたい。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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LMSを利用した期末試験により(100%)評価する。問題内容は、授業中に配布する演習問題をベースにする。詳細は授業中に確認する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは特に指定せず、一年次必修科目の民法総論で使用したテキストを参考文献とする。その他、授業内で参考文献を紹介する。
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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復習を中心に、授業でのノートを参考にしながら参考文献を読んでもらいたい。さらに、授業中に解く演習問題をLMSにアップロードするので、こちらもきちんと理解したうえで、自力で正答を得られるように努めてもらいたい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業をよく聴いて着実な理解に努めてもらいたい。また、LMSを活用して、復習に努めることが望まれる。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション 【第2回】 民法の基本原理と「意思」 【第3回】 契約自由の原則、意思表示 【第4回】 意思主義と表示主義 【第5回】 意思表示のプロセス 【第6回】 意思表示の瑕疵(1) 【第7回】 意思表示の瑕疵(2) 【第8回】 権利外観法理 【第9回】 意思表示の瑕疵(3) 【第10回】 意思表示の瑕疵(4) 【第11回】 意思表示の瑕疵(5) 【第12回】 法律行為の無効原因 【第13回】 消費者契約法 【第14回】 無効と取消 【第15回】 まとめ
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