1. |
授業の内容(Course Description) |
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1)日本の中世社会の基本的な構造を理解するために、それに関する基本的な文献を講読する。 2)受講者は、テキストの中から関心のあるテーマを選び、各回順番に「内容報告」「基本史料」「疑問点・問題点」について報告する。 3)発表者以外の受講者は、テキストの内容、報告の内容および提出された「疑問点・問題点」に関して質問・討論を行う。 4)報告・討論終了後、教師がまとめと報告・討論についての概評を行う。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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1)日本の中世社会の基本的な構造を理解する。 2)論文のレジュメの作り方、報告の仕方、討論のやり方など、研究するための基本的な手立てを習得する。 3)報告者の報告内容を正しく理解し、自分の意見を的確に発表できる能力を身につける。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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1)演習であることを鑑み、発表者は、論文のまとめ方、報告の内容、問題点・疑問点の内容、など、論文の理解度を評価する。発表者以外の受講者は、報告を聞いている時の態度、討論における発言の頻度・内容について評価する。 2)2回行う「まとめのテスト」の結果を加味する。 3)講義の最後に行う「個人報告」の内容を加味する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:最初の数回、荒木敏夫他編『日本史のエッセンス』(有斐閣)を使用する。講読する論文についてはコピーして配布する。 参考文献:その都度紹介する。
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5. |
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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予習をしっかり行い、報告者は正確な内容の報告を行えるよう準備すること。 報告者以外の受講者は、内容に沿った質問・発言ができるよう準備すること。
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6. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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日本中世史について関心をもっていること。 日本中世史を専攻しようとする学生は必ず受講すること。 本講義と密接に関連する「日本史演習2B-Ⅱ」も受講することが望ましい。
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7. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 演習の内容、演習の進め方などのガイダンスを行う。 報告の担当と順番を決定する。 【第2回】 教師が、現在における日本中世史研究の現状と問題点について講義する。 レジュメの作り方について講義する。 【第3回】 テキスト講読①ー「第7章 百姓から百姓へ」、「第8章 聖と俗の万華鏡」 【第4回】 テキスト講読②ー「第9章 武門の誉れは天皇をこえたか」、「第10 タテとヨコの相剋」 【第5回】 テキスト講読③ー「第11章 寺院は中世のユニバーシテイ」、「第12章 ボーダレス集団の活躍」 【第6回】 研究史のまとめ方ー川合 康「鎌倉幕府研究の現状と課題」①(『日本史研究』531号、2006年) 【第7回】 研究史のまとめ方ー川合 康「鎌倉幕府研究の現状と課題」②(『日本史研究』531号、2006年) 【第10回】以後の個人報告のテーマ決め。 【第8回】 研究史のまとめ方と論文ー市沢 哲「建武新政の歴史的性格」①(『日本中世公家政治史の研究』 校倉書房、2011年) 【第9回】 研究史のまとめ方と論文ー市沢 哲「建武新政の歴史的性格」②(『日本中世公家政治史の研究』 校倉書房、2011年) 【第10回】 受講生個人報告①(3名) 【第11回】 受講生個人報告②(3名) 【第12回】 受講生個人報告③(3名) 【第13回】 受講生個人報告④(3名) 【第14回】 受講生個人報告⑤(3名) 【第15回】 夏期休暇中のレポートのテーマに関する指導と決定
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