Web Syllabus(講義概要)

平成27年度

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卒業演習(日本史2)- I 木村 茂光
選択必修  2単位
【史】 15-1-1340-3222-17A

1. 授業の内容(Course Description)

 1)日本の中世社会の基本的な構造を理解するために、それに関する基本的な文献を講読する。
 2)受講者は、テキストの中から関心のあるテーマを選び、各回順番に「内容報告」「基本史料」「疑問点・問題点」について報告する。
 3)発表者以外の受講者は、テキストの内容、報告の内容および提出された「疑問点・問題点」に関して質問・討論を行う。
 4)報告・討論終了後、教師がまとめと報告・討論についての概評を行う。

2.
授業の到達目標(Course Objectives)

 1)日本の中世社会の基本的な構造を理解する。
 2)論文のレジュメの作り方、報告の仕方、討論のやり方など、研究するための基本的な手立てを習得する。
 3)報告者の報告内容を正しく理解し、自分の意見を的確に発表できる能力を身につける。

3.
成績評価方法(Grading Policy)

 1)演習であることを鑑み、発表者は、論文のまとめ方、報告の内容、問題点・疑問点の内容、など、論文の理解度を評価する。発表者以外の受講者は、報告を聞いている時の態度、討論における発言の頻度・内容について評価する。
 2)2回行う「まとめのテスト」の結果を加味する。
 3)講義の最後に行う「個人報告」の内容を加味する。

4.
テキスト・参考文献(Textbooks)

 テキスト:最初の数回、荒木敏夫他編『日本史のエッセンス』(有斐閣)を使用する。講読する論文についてはコピーして配布する。
 参考文献:その都度紹介する。

5.
授業時間外の学習《準備学習》(Assignments)

 予習をしっかり行い、報告者は正確な内容の報告を行えるよう準備すること。
 報告者以外の受講者は、内容に沿った質問・発言ができるよう準備すること。

6.
学生への要望・その他(Class Requirements)

 日本中世史について関心をもっていること。
 日本中世史を専攻しようとする学生は必ず受講すること。
 本講義と密接に関連する「日本史演習2B-Ⅱ」も受講することが望ましい。

7.
授業の計画(Course Syllabus)

【第1回】
 演習の内容、演習の進め方などのガイダンスを行う。
 報告の担当と順番を決定する。
【第2回】
 教師が、現在における日本中世史研究の現状と問題点について講義する。
 レジュメの作り方について講義する。
【第3回】
 テキスト講読①ー「第7章 百姓から百姓へ」、「第8章 聖と俗の万華鏡」
【第4回】
 テキスト講読②ー「第9章 武門の誉れは天皇をこえたか」、「第10 タテとヨコの相剋」
【第5回】
 テキスト講読③ー「第11章 寺院は中世のユニバーシテイ」、「第12章 ボーダレス集団の活躍」
【第6回】
 研究史のまとめ方ー川合 康「鎌倉幕府研究の現状と課題」①(『日本史研究』531号、2006年)
【第7回】
 研究史のまとめ方ー川合 康「鎌倉幕府研究の現状と課題」②(『日本史研究』531号、2006年)
 【第10回】以後の個人報告のテーマ決め。
【第8回】
 研究史のまとめ方と論文ー市沢 哲「建武新政の歴史的性格」①(『日本中世公家政治史の研究』
                               校倉書房、2011年)
【第9回】
 研究史のまとめ方と論文ー市沢 哲「建武新政の歴史的性格」②(『日本中世公家政治史の研究』
                               校倉書房、2011年)
【第10回】
 受講生個人報告①(3名)
【第11回】
 受講生個人報告②(3名)
【第12回】
 受講生個人報告③(3名)
【第13回】
 受講生個人報告④(3名)
【第14回】
 受講生個人報告⑤(3名)
【第15回】
 夏期休暇中のレポートのテーマに関する指導と決定