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授業の内容(Course Description) |
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90年代以降急速に進展した経済のグローバル化は、日本企業の海外展開を急速に推し進め、その結果大きく進展した国際分業は、日本の産業構造に大きな影響を与えてきた。特に近年グローバル競争は激化しており、その中で日本企業は韓国や中国などのアジア系企業、またグローバル展開の進む欧米企業との競争に苦戦し、その結果各産業はめまぐるしく変化を遂げている。 本講義は日本の産業構造Iの各論にあたる。本講義では繊維産業、鉄鋼業、電機機器産業、自動車産業など、日本の主要産業の戦後の発展を概観した上で、現在の産業構造を如何に改革していくべきかについて議論する。特にそれぞれの産業の発展を、技術革新、政府の役割、国際展開に焦点を当てた上で概観し、グローバル競争の中での各産業の動向を考察する。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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様々な統計データを駆使することを通じて、戦後日本の経済発展を産業構造の転換という観点から考察できるようにすること、及び経済学的な観点から産業構造の変化を分析する目を養うことを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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期末の試験(持ち込み不可)、及び小テスト(4回を予定)により評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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様々な資料を元に作成したプリントを配布した上で、プロジェクターを使って講義を行う。そのため、基本的には講義内容はすべてプリントで配布される。必要な参考文献については、適宜、講義中に紹介する。さしあたり、以下の参考図書を紹介しておく。 小浜裕久(2001)『戦後日本の産業発展』日本評論社 永井克明(2011)『国際企業経営の大転換』九州大学出版会 宮崎智彦(2008)『ガラパゴス化する日本の製造業』東洋経済出版社
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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講義で随時紹介する関連図書を精読することが望ましい。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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内容は平易だが、期末テストは持ち込み禁止であり、成績評価も厳しいので注意すること。 また、3年次に堀内の演習受講を希望する学生は、履修しておくことが望ましい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業ガイダンス 【第2回】~【第4回】 第5章 産業構造の変遷:各論 第1節 繊維産業 戦後日本の繊維産業の現状、発展の経緯について概説する 【第5回】~【第7回】 第2節 鉄鋼業 戦後日本の鉄鋼業の現状、発展の経緯について概説する 【第8回】~【第10回】 第3節 電気・電子産業 戦後日本の電機産業の現状、発展の経緯について概説する 【第11回】~【第13回】 第4節 自動車工業 戦後日本の自動車産業の現状、発展の経緯について概説する 【第14回】・【第15回】 第5節 第三次産業
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