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授業の内容(Course Description) |
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日本は「観光立国」を宣言し、それを推進する観光庁を設置して観光産業に本格的に力を入れる態勢が整ってきた。今やツーリズム産業は日本の基幹産業に成長し、「21世紀のリーディング産業」として大いに期待されている。 このような状況下で益々観光産業の振興が強化され、あらゆる機会を通して国内の観光資源を海外にPRし、訪日外国人観光客を増やすための誘客活動が展開されている。「2020年に訪日外国人観光客を2,000万人以上に!」(’14年1,341万人)を旗印に官民一体となり努力している。 その中心的な役割を担う宿泊産業(ホテル・旅館)の存在は益々重要度を増し、日本人の国内観光旅行の平均宿泊数2.5泊(観光庁)の目標を達成すべく努力している。 今後、’20東京オリンピックに向け、ホスピタリティ(おもてなし)の態勢づくりが強く求められ、ホテル業界も一流外資系ホテルの進出で既存ホテルとの競争が激化している中、施設・人材不足も懸念されている。 そのため、日本人客だけでなく外国人客に対してもホテル・旅館における顧客満足向上のための「おもてなし」教育が強く求められている。また、町家・古民家などを宿泊施設に転用するなどの新しい動きも出てきている。 本講座では、宿泊産業発展の歴史、現状、業務内容、ホスピタリティ・マネジメント、経営形態(所有・経営・運営)、国内外のホテルチェーン、魅力的な集客対策、今後の課題(環境対策)等、最新情報を織り交ぜて幅広く学んでいく。また、ホテル・旅館をはじめとする宿泊産業全般の最新情報も事例としてとりあげながら研究していく。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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春期では、ホテルの歴史・現状、「おもてなし」教育と顧客満足(CS)、CSと従業員満足(ES)、組織・業務内容、集客のための魅力ある企画商品、ホテル・旅館をはじめとする宿泊産業界の取り組み等の基本的な事項についての理解を期待したい。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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授業への出席・発表状況を50%、期末定期試験・レポート結果等を50%として総合的に評価する。 宿泊施設に関する自主研究プレゼンテーションに参加した学生には成績を加点。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使用しない。毎回テーマに応じた講義プリントを配付する。 参考文献:『ホテル・ビジネスブック』中央経済社 『ホスピタリティ・ビジネスの人材育成』白桃書房 『基本 ホテル経営教本』柴田書店 『サービスを超える瞬間』かんき出版 ほか
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授業時間外の学習《準備学習》(Assignments) |
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前週に資料収集(書籍・専門誌・インターネット等から)の内容を連絡するので、準備して授業に臨むこと。 また、授業の最初に「前回の授業のポイント」を発表してもらうので、よく復習しておくこと。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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インターネット・新聞・雑誌・書籍等を通して社会の動向に強い関心を持ち、自分の目・頭で問題を整理し、対処法を考えることが重要。講義は一方的にならないようにしたいため、積極的な発言・発表の機会を設けたい。 なお、大学で「何を・どのように学び自分自身を成長させたらよいか」についても、その都度指導していきたい。 この授業はスタート時から授業中の私語や居眠りはない。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業方針・講義計画説明 【第2回】 宿泊産業界の現状(ホテル・旅館と観光庁の宿泊政策) 【第3回】 宿泊産業界の現状と将来(’20東京オリンピックに向けて) 【第4回】 宿泊産業発展の歴史(日本) 【第5回】 宿泊産業発展の歴史(外国) 【第6回】 ホテルとホスピタリティ・マネジメント(クレド・理念) 【第7回】 ホテルとホスピタリティ・マネジメント(顧客満足と従業員満足の相関性) 【第8回】 宿泊施設と外国人誘客(インバウンド)政策 【第9回】 ホスピタリティ・ビジネス(サービスとの相違性) 【第10回】 ホスピタリティ・ビジネス(「おもてなし」を活用したビジネス) 【第11回】 興味を持った宿泊施設に関する自主研究プレゼンテーション(希望者・成績加点) 【第12回】 宿泊施設の組織・機能・客層、総支配人等の役割 【第13回】 ホテル・旅館の部門別業務内容(宿泊・レストラン・宴会) 【第14回】 ホテル・旅館の部門別業務内容(企画宣伝・セールス・マーケッティング・ブライダル) 【第15回】 ホテル・旅館の誘客企画商品(事例研究)
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