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授業の概要(ねらい) |
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〈SMBC日興証券グループ提供による寄附講座〉 長期にわたる超低金利や年金制度等の将来に不安が増す中で、いまや誰にとっても、自らの手で将来の生活に備えることが不可欠となりました。単に『貯める(貯蓄)』だけではなく、貯めたお金を上手く『殖やす(投資)』ことも必要な時代を迎えています。近年は、多様な金融商品やサービスが登場するなど、個人の選択肢は大きく拡大し、より高い収益性や利便性を追求できるようになりましたが、一方で金融取引にかかわるリスクは、私たちが『自己責任』で負担することが原則となり、様々なリスクやトラブルから自己防衛するための知識の重要性も増しています。 こうした環境の変化に対応するため、私たちには、金融商品や取引の仕組みを理解する金融知識の習得と、各自の生活設計に合った適切な商品を選択し、取引を実践するためのスキル・判断力の向上が求められています。 本講義では、社会人としても知っておくべき金融・経済に関する基本的理解を深めるとともに、金融投資に最低限必要な基礎知識の習得を目標とします。また、講義と並行して、インターネットによる株式売買の仮想ゲームを行い、模擬的な投資体験を通じて、株式と実体経済との関係を学びます。
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授業の到達目標 |
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①経済と金融・証券市場の関係を知る ②ライフ・プランニングの基本を理解する ③金融投資に関する知識と、それを実生活で活用する基礎的なスキルを身につける
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成績評価の方法および基準 |
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期末試験(60%)と、株式ゲームへの参加・レポート(25%)、不定期での理解度確認テスト・課題(15%)等から、総合的に評価します。
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教科書・参考書 |
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テキスト:金融知力普及協会発行『今日から役に立つ、経済の読み方と投資の基礎』2013年7月 (ISBN:978-4-907341-00-8) 参考文献:日本経済新聞、その他適宜指示します。
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準備学修の内容 |
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配布資料とテキストの対応部分を参照し、前回の授業範囲を復習しておくこと。また、新聞(できれば日本経済新聞)の一面・金融経済面に目を通すなど、経済ニュースや市場の動向をフォローしておいて下さい。 履修者には全員株式ゲームに参加するとともに、レポートを作成してもらいます。各自、投資した企業や業界の動向をチェックし、逐次取引を行って下さい。
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その他履修上の注意事項 |
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テーマに関するトピックを取り上げることも多いので、日頃から金融・経済に関する報道・新聞記事等に関心を持っておいてください。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 |
金融知力の必要性 ~ 金融リテラシーとは? |
【第2回】 |
金融・経済の基礎知識① ~ 金融取引と経済活動 |
【第3回】 |
ライフ・プランニング |
【第4回】 |
株式会社と株式市場 |
【第5回】 |
株式投資の基礎知識① ~ 取引のしくみ、株式ゲーム・エントリー |
【第6回】 |
株式投資の基礎知識② ~ 株価を動かす材料 |
【第7回】 |
金融・経済の基礎知識② ~ 実体経済と金融市場 |
【第8回】 |
金融・経済の基礎知識③ ~ 金利のしくみ、金利計算 |
【第9回】 |
金融取引のリターンとリスク |
【第10回】 |
資産運用とリスク管理 |
【第11回】 |
金融商品を知る~株式① |
【第12回】 |
金融商品を知る~株式② |
【第13回】 |
金融商品を知る~投資信託① |
【第14回】 |
金融商品を知る~投資信託②、その他商品 |
【第15回】 |
金融消費者の保護と自己責任、まとめ |
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